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No.26  11月12日           




寒いから船は出ない。それでも行く?



北京郊外にある
頤和園(いわえんwei・he・yuan)
は、

西太后が手をかけて改修した
有名な離宮である。

12世紀に建設が始まり、清の乾隆帝も大規模工事を行なった。

二度にわたる英仏連合軍の焼き打ち、
破壊の度に西太后は手を入れ再建した。

海軍の経費を流用して大改造し
頤和園と命名したのも西太后で、

彼女は晩年の大半をこの
頤和園で贅沢三昧のうちに過ごした。

「だから中国は日清戦争で負けたのだ」という話もよく聞く。


その
頤和園の四分の三を占める大きな湖、

昆明湖で船遊びをしようという話が出た。

『斉了!ちいら!』(週間閑話18)刊行記念の宴を北京で催し、

11月16日の昼間は
頤和園を散策、昆明湖の竜船に乗って楽しもうというのだ。

ところが「11月15日からは寒いので船は出ない」とのこと。

ガッカリである。それでも行くことにした。

30年以上前に我々を接待してくださった方々(70才80才の方もいる)

と旧交を温めるべく、16日には「斉了会」のメンバーが、

家族共々15名で北京に集まる。

中国側からは19名ほどの方々が宴に出席される。

30年以上の時間を越えて集まるのだから、

不思議な「同窓会」のようなものになるだろう。


孫娘の華(週間閑話13・20)次男夫婦と共に上海から顔を出すという。

うれしいことである。

中国へ行くのは16回目だが、北京はもう十年近く行っていない。

どう変っているだろうか。