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No.27  11月21日           




寒い北京で旧交を温める




11月の北京は寒い。とにかく寒い。

最高気温が東京は15℃〜16℃だったが、北京は4℃〜6℃だった。

頤和園の昆明湖はl氷が張ったという。

遊覧船は出ないので船遊びはやめて故宮の裏手の景山公園を散策した。

曇空に薄日が差し初め、まあまあの天候だった。

土曜日だがずいぶんすいていた。

夜は
「日中国交回復30周年記念『斉了!ちいら!』出版祝賀交流会」

に日本側15名中国側21名が出席し、大いに盛りあがった。

中国人同士も普段は顔を合わせる機会がない人もいて、

懐かしさが不思議な温かさをかもし出していた。

当然、「また会いましょう!」「再見!」ということになったが、名残惜しそうだった。

翌日は日曜日、私は顔さんの案内で「郭抹若・于立群 書法展」を参観した。

会場の革命博物館は、天安門広場をはさんで人民大会堂と対峙しているのだが、

石造りなので冷えた。

故宮も天安門広場も、革命博物館も、そして地下鉄のホームの柱までも

自然石で出来ている。

代理石の大きいのやら何やら、中国の物産の豊かさを感じ、

景観その他はまことに結構なのだが、足元から「寒冷」が攻めてくるようで、参った。

手袋やジャンパーなど一応の防寒用具は心掛けたつもりだったが、

膝から下、特に靴にぬかりがあったためか、

不覚にも鼻水が出て、顔さんに「大丈夫ですか?」と心配された。

昼食をとったら治ったので一安心した。

別のグループは、自由市場やら書店やらを回り、

ごった返す人波みの中を歩いたという。それでも北京は歩きやすい。

車の渋滞も5月に行った上海より少ないし、

東京より信号が少なく交通事情は良いようだ。

話は戻るが土曜日は昼食を10人位で有名な餃子店のわきの

「毛家家郷菜」で食べた。

湖南省の毛さんの故郷料理」というわけだ。量は多いし、味も悪くない。

お勘定が思いの外に安かったので同行者には大好評だった。

日曜日には名のある四川料理店でたらふく食べた。

中国旅行というと、とかく下痢とか、盗難とかのトラブルが起きるようだが

事故なく無事に帰って来た。エージェントの皆様に感謝。謝々。