ヒトデ

ヒトデは海のギャングと呼ばれています。もちろん浜益でも嫌われ者。ヒトデは漢字で「海星」と書かれるように見た目は星型できれいなものもいますが、ウニや貝など近くのものは何でも食べてしまう恐ろしい生き物です。また、人の手に似ているので「人手」ともいいますが、人と違い、5本指が一本ちぎれても再生し、ふたつの固体になってしまうなど生命力も強く、産卵時期になると、体の中には卵がぎっしり詰まっていて、繁殖力も非常に強いのが特徴です。写真は偶然とれたのですが、ウニを襲っているところです。ただ乗っかっているように見えますが、裏側の真ん中にある口から胃袋を出し、ウニの殻を消化しながら中身を食べ、食べ終わったら胃袋を体の中に戻します。下にいるウニは外敵から身を守るため、貝や石を体に乗せています。

こんなヒトデも私にはとても美味しそうに見えます。写真のヒトデは浜益で最も良く見かけるキヒトデという種類で、体長は10センチから大きいもので20センチ、泳いでいると海底に青い星が見えるのですぐにわかります。潜って獲ってきて網に乗せ両面を焼き、ヒトデが赤くなったら食べごろです。そのまま食べるのではなくて、皮をむくと中に茶色の卵があるので、それを食べます。香ばしくてとても美味です。子供のころは夢中で獲りました。

ヒトデの食べ方
@海からヒトデをとってきます(写真上段)
A赤くなるまで焼きます(写真中段)
B皮をむくと中から卵が出てきます(写真下段)



今は海水温の影響なのか、彼らよりイトマキヒトデが増えてきて、個体もちいさくなってしまいました。今まで見かけなかったような南で見かける生き物も増えており、浜益の海がどうなってしまうのか心配です。