(A) 一匹の雌(赤)が枝の一部につかまり、そこに総排出口をこすりつけると、一匹の雄(緑)が鼻先を雌の総排出口へと近づける。
(B) 雌が一対の卵嚢(水色)の粘着端を枝の一部に付着させた後、雄は雌の背中に乗り、前肢で雌の腰の辺りを抱く(抱接)。
(C) 卵嚢が雌の総排出腔から突出し始めると、すぐに雄は前肢を卵嚢へと移動させる。
(D) 雄は卵嚢に精液をかけながら、後肢で雌を押しやる。この行為で卵嚢は、雌の総排出腔から完全に排出されることになる(助産)。このとき一匹か二匹の近くにいる雄が、雄・雌・卵嚢の複合体に向かって突進し、メーティングボールを形成する。それから他の雄が何匹か集まってきてメーティングボールに参加し、卵を受精させようとして争奪競争をおこなう。