ミクロトームでの薄切

Sectioning with Microtome
パラフィン包埋した組織切片の作製シリーズ。使いきりの刃の付いた回転式ミクロトームで、台木に付けた組織片を切る。繋がっている薄切片は、黒い板などの上でメスを使って適当な大きさに切る。このとき、切片を吹き飛ばさないように注意すること。卵白グリセリンをぬったスライドグラスに蒸留水をたらし、その上に適当な大きさの切片を幾つか載せてから、45℃前後のパラフィン伸展器の上で温める。この操作で、切片は伸展することになる。充分に伸展したら、パラフィン伸展器から外してキムワイプなどで水を吸い取り、伸展した切片をスライドグラスの上で素早く並べる。並べ終えたら、切片を載せたスライドグラスをもう一度パラフィン伸展器に載せ、24時間以上かけて乾かす。この操作で、切片は完全にスライドグラスに接着する。効率良く染色するには、一度に10枚以上のスライドグラス(最大で15枚) を染色カゴに入れると良い。


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