作成:2015/2
関東大震災の跡と痕を訪ねて
番号 : 藤沢市 FS-07
写真1
諏訪神社 上社
写真2
拝殿左側の震災記念碑
写真3 震災記念碑
撮影:2015/2
諏訪神社は下社と上社があり、震災記念碑は上社の石段を上がり切った左側にあります。
震災記念碑には、
が刻まれています。
現在の藤沢市片瀬は震災当時は鎌倉郡で旧片瀬村と旧江ノ島村よりなる川口村でした。川口村の死者数*は89名とされ、当記念碑には33名の死者の氏名が記されています。このうち、6名の氏名は江ノ島の文字の後に記されており、6名は江ノ島の犠牲者のようです。死亡者の氏名は諏訪神社の氏子という枠内の川口村村民と想像されます。
なお、大正大震火災誌(神奈警察部 1924)や鎌倉震災誌(鎌倉町 昭和5年)などの資料では江ノ島の被害は周辺より少なく、桟橋が流出程度の記述が簡単に触れられているだけです。
*死者数 諸井孝文,武村雅之 関東地震(1923年9月1日)による被害要因別死者数の推定 日本地震工学会論文集 第4巻 第4号 2004の付表より