其の九


1992年ごろ、白山スパー林道にて、走行中の車の助手席から撮影。写真中央に、やや右に傾いた男性が写っている。写真を撮った人が写り込んだのではない。
なぜなら、撮影者は女性だ。また、撮った人であれば、当然カメラを覗いているはずだが、写っている人物にカメラは見当たらない。注目すべきは、額のあたりに、三角巾のような白いものが写っている点だ。さらに首のあたりには、白いロープのような物が巻き付いている。この山で、首吊り自殺をした中年男性ではないか。
幸い、この時、撮影者には何の影響もなかったとのことだが、この様な自殺霊が写り込む場合、事故に巻き込まれるケースが多い。自殺の名所的な場所での撮影は、なるべく控えるべきだ。