倉岳山北東尾根、北西尾根(ヘソ水コース)
大月市の秀麗富嶽12景9番山頂でもある、倉岳山990mは梁川または鳥沢駅から歩いて登れる山である。
昭文社の地図にある一般ルートは谷筋を通って立野峠、穴路峠を経るものであるが、
バリエーションルートが幾つかある。
2004/12/17(金)
梁川駅→・493→・747→倉岳山の藪漕ぎコースにトライした。下山はヘソ水コースで小篠→鳥沢駅。
梁川駅から国道を横断して、橋を渡って南に向かう。園通寺の標柱の先の左カーブする所で道が2分している。
右の上がって行く道をとり、右にカーブして直ぐにまた右に上がる小道がある。
これを上がると赤い鳥居に続いて長い階段がある。これを登ると小さな神社がある。ここまで駅から10分。
神社の左手から山道が始まっている。
藪を越すと植林地があり、その右端をあるいて雑木の急傾斜の斜面を上がっていくと尾根の末端に出た。
CATVのアンテナがある。ここまで神社から10分位。
尾根を左(南)に向かう。始めは歩き易い感じである。
間もなく藪が始まった。
アンテナから15分藪を掻き分けて、・493の所は見晴らしが良くて、三つ峠なども見えた。
ここで、同じ方角(南西)に猛烈な藪を分けて進んでしまった。
行く手は断崖のような急斜面だし先は谷で、尾根が繋がっていない。
一苦労して戻る。距離にして50mだが、往復で20分位ロス。西に向かって下る尾根道があった。
この下りも結構な藪で、次第に南西に向きが変わる。大体尾根の右端を進むが簡単には進めない。
これを登り返すのは嫌だろうという感じだ。420mの鞍部にはゴミが若干散乱している。
色付きのテープ類も多い。何の印なのかな。・493から20分。
登り返しは、尾根の右に巻道らしい ものがあるが、藪の生えた尾根筋を南西に上がって行く。
少し小広い所470m圏で一旦休憩、来た方向を振り返る。。
この辺り落ち葉に隠れて踏み跡が薄いが、北西の方角から上がって来る道が通っている。先程の巻道の延長か。
道なりにジグザグに上がって行くと痩せ尾根になって踏み跡がはっきりし、南東向きに変わって行く。
左の北東からの尾根に近づいて行き、これに西から合流する。580m圏。
鞍部から40分ほど。
尾根の左端を覗いてみる。ここから北北東に向けて立野峠登山道入口の方に下る道が続いている。
・747から下って来た場合通常は誰でも踏み跡が濃い方のこちらに下るだろう。
戻って南に進む。直ぐに590m圏の小さなピークがあり、小休止。
(登山道入口から直接此処に来る道がある。こちら)
此処からの道は南南西向きになり560、570、570mの鞍部を経て・747のある尾根に近づいて行く。、
・747への登り返しの急坂は落ち葉がふかふかで道が隠れて判り難いところがある。所々に虎ロープが張られている。
踵が地に付かないような急傾斜がこたえる。 何回も立ち止まって1分休み。
登りきった所は南北に伸びる尾根で、これに北東から這い上がったという感じである。
590m圏ピークから40分。
ここは分岐になっている。
右手には誤って北へ直進する道を、枯枝で遮断
|
傍らの立ち木に私標取り付け
|
最近では地形図を持った人だけじゃなく、この道を下る人が多くなったようだ。
ポピュラーな山なんだから道標を付けておくべきだと思う。(尾根を間違って直進する所には「下畑」の札を追加)
左(南)に尾根伝いに上がって行く。
1分ほどで・747を越えると一部痩せ尾根があるが、その後は檜の植林が左に続いている急登。
倉岳山頂の20m位 手前で右からヘソ水コースが合流しているが、そちらの踏み跡は薄いので知らないと判らない。
山頂には年配の男性が独りだけゆっくりして居た。雲一つ無い快晴。富士山も見える。 ・747から40分。
所要時間合計約3時間かかった。立野峠を経る一般コース(2時間15分)より大分遅くなる。
実際にはロス時間、休憩時間を入れて4時間。
・493を通るのは、 大した景勝ではないし藪が深い所もあるのでお勧めではない。
下山は北東尾根への道から直ぐに左に折れて尾根を下って行くヘソ水コース。
尾根を下り始めると道は明瞭になる。分岐のあたりだけ踏み跡が薄いのだ。
右手に鬱蒼とした枯れ木の林が見えると傾斜が緩くなる。
道が尾根から左にカーブして行くと下に大きな杉が2本あり、その間に小さな水面が見える。標高840m辺り。
これがヘソ水らしい。 このコースは昔、雨乞いの神事で登った道であるとか。 山頂から15分。
しばらく尾根の左を巻いて下がるが、右の尾根が下がって来た所で道は少し左に曲がって尾根筋を行く。
720m辺りで直進する尾根筋との分岐の印は特に無く、道なりに左に折れて山腹を下るようになる。
この先、よく踏まれた傾斜の緩い明瞭な道が続く。藪も殆ど無い。
下のほうで、数百mは沢と平行に右岸を下るので沢音が聞こえるようになる。
ちょっと離れているが、 この沢は小篠沢の支流で、いうなればヘソ水沢である。
植林で薄暗くなって、道がU字に窪んで来る。
やがて大きな倒木を潜り、また別の倒木を跨いで間もなく、S字カーブになる。
左に回り込んだ所で沢が小篠沢と合流する地点で飛び石伝いに渡渉するようになっている。
標高540m付近。対岸の道の右手の向こうに大月市の新しい指導標が見えている。
山頂から1時間弱。 (穴路峠(アナシまたはアナジ)経由よりも20分程度早いか)
大月市の指導標は、左は穴路峠右は鳥沢を指している。
指導標のちょうど道の左手が道標の四角い石柱で北面はレリーフの石仏。
東面には「左やまみち」と彫られている。西面は読み取れないが、多分「右あきやまみち」 と思われる。
ここには、賽銭などは、置かれていないようだ。
鳥沢側から撮った分岐の様子。
右は直ぐに右カーブする穴路峠道で、石仏の左は渡渉してヘソ水経由の倉岳山頂への山道である。
ここから鳥沢方面に2、3分で高畑山(仙人小屋跡経由)の分岐がある。
ここには積み石があるが、通称石仏の分岐とされている。賽銭も置かれていてる。
ガイドブック等に小さい石仏があるとも書かれているが、どこにあるのだろう。
この分岐から5、6分下ると左に大月市の「高畑山」の標識がある所の右には古い「高畑倉山」の標識がある。
一時ガイドブックで混同して書かれた名残だとか。
小篠貯水池を経て鳥沢まで、まだ小1時間かかる。この貯水池も以前はヘソ池とよばれていたのだそうだ。
橋を渡り堀之内地区に上がって、少し先まで寄り道をして山の尾根の様子などゆっくり写真を撮る。
駅の近くで、登り列車の通る音がしたので、次までは30分程度ある。
前回は飛び乗りだったのでビールが買えなかったが、今日は幸い時間が出来た。
国道20号から鳥沢駅に入る角のコンビニでビールとつまみを買って、駅のベンチでゆっくりできた。
コース全図
他の倉岳山バリエーションルート
4/11/23 梁川〜立野峠〜高畑山〜大桑山北尾根〜津成〜鳥沢 こちら
4/12/11 鳥沢〜北西尾根〜倉岳山〜北東尾根 こちら
4/12/23 梁川〜北東尾根〜倉岳山〜北尾根 こちら