谷川岳 2002年6月16日
MLのオフ会での登山。参加8名。
西黒尾根からの健脚コース。頂上までのコースタイム4時間。(約5時間の行程と予定)
前夜泊なので早朝6時にはロープウェイ手前の駐車場(500円、バイクは300円)1Fに集合。
エレベーターで6階に上がり外にでる。
前夜は雷鳴をともなう大雨であったが、雨はあがっている。
曇天であるが天神平のレストハウスまでは見える。梅雨の最中なのでまあまあといえる。
名水谷川の水を汲む。
ロープウェイ(6時から17時)駅の右に続く道を2曲りほどあがると、西黒尾根への取り付きの標識がある。
6時半歩き出しで、いきなりの急登である。風も無いので暑いが、若葉の美しい樹林のなかを30分程で
送電鉄塔に着いて一息。
この先気温も下がってくるので少し楽になるが、樹林帯を抜けるまでの1時間半はかなり苦しい。
先行の学生達が休んでいるのに追いつく。 この後彼らとは何回か前後する。
ラクダのコルの岩場で一息。2つ目のピークの手前には鎖場も3箇所ある。
ピークを超えて若干下る所でタニウツギのピンクの花が目立つ。
間もなくガレ沢のコルで巖剛新道からの道と合流する。
この先は見上げるような急登の露岩とガレ場の山で、先行者の姿が幾つか見える。
この辺りには高山植物が沢山咲いている。
急登を登りきると「氷河の跡」の大岩がありアイゼンの摺跡が目立つ。雨の後なので滑りやすい。
この先の少し傾斜の緩んだ場所で休憩。
ザンゲ岩の先で左の雪渓から上がる組と、直進して岩場を無理して登る組に分かれた(^_^.)
前者が正解である。 後者には手前にロープを張って道を塞いであるのに・・(笑)
雪渓を横切り肩の小屋に下る。予定通り約5時間で到着。
結局、先を急いでいた学生さん達のパーティーより先に着いたのだからたいしたもんだ。
彼らはロープウェイで天神平経由で来る先輩たちにトン汁を振舞うのだそうだ。
肩の小屋に荷物をデポしてトマの耳、オキの耳に足を伸ばす。双耳峰の間にも高山植物が多い。
シラネアオイ、ハクサンイチゲ、チングルマやユキワリソウ(サクラソウの一種)等が目立つ。
この山のウスユキソウはホソバヒナウスユキソウといって、谷川岳と至仏山だけに分布するもののようである。
北斜面には頂上近くまで雪渓が残っている。
肩の小屋にて湯豆腐ランチ。30kg近い荷物を背負って呉れた岳岳さんに感謝。
下りは天神尾根を行く。14:50分。コースタイム1:50でロープウェイの最終は17時であるから、
時間に余裕はあまりない。下り始めて直ぐに急傾斜の雪渓がる。
ロープが張られているが非常に滑りやすい。
これを通過した後は雪は無い。夏道は荒れていて歩きにくい。U字溝みたいになった急傾斜の
所が何箇所も出てくる。ロープや鎖の取り付けられている所もある。自分は左足をスリップして
右腕に岩で切り傷をつくってしまった。暑いので腕まくりをしてたのも悪い。皆さん気をつけましょう。
ロープウェイの駅には16:30頃に着いた。まだまだ人がいる。下までは所要時間10分(1000円)
今日は、見晴らしはきかなかったがオフ会で皆さんとまた会えて楽しい山行だった。
私には きつい登山だったが、10時間山で遊べた。(写真帳)
P.S.花の名前自体に興味のある方々へ(^_^)/
サクラソウの写真を西黒尾根で2枚、オキの耳近くで1枚撮った。葉のカールから区別されるそうです。
西黒尾根での1枚は葉が外にカールしているのでユキワリソウであるが、
他の2枚はユキワリソウなのかハクサンコザクラなのか不明です。
右の画像は西黒尾根の岩場で取ったものです。 ハテどちらでしょうか。
この答えを得るために両方が同時に咲くもう一つの山 至仏山を 2’7/5 に訪問 こちら
2’7/7に谷川岳を再訪した。 こちら
ユキワリソウは同じサクラソウに属するハクサンコザクラと混同され易い。 |
ウスユキソウについては・・・・下のページに詳しい分類がある。
狩山俊悟(KARIYAMA, Shungo):倉敷市立自然史博物館学芸員
[日本の高山性ウスユキソウ属植物の種類と分類}
http://www.kct.ne.jp/~kariyama/shungo/Leontopodium/Leontopodium.htm