只見線の会津水沼の駅舎はちょっと変わっている。普通は駅舎というと横長のイメージが浮かぶが、この駅の駅舎(と言うよりは待合室だが)は縦長に造られている。駅舎内の椅子には座布団が置かれていて、地元の方の愛着が感じられる。また雪かき用のスコップが置いてあって、この地区は冬は雪が激しいんだなと言う印象を憶えた。
会津水沼のすぐ近くには民家が数えるくらいしかないが、只見川の対岸には民家が見受けられるので駅の利用者の多くは只見川の橋を渡ってやって来るのだろう。
駅舎の入口部分に「熊が出るので注意」と言う張り紙が貼ってあった。外国人の人が乗ったら「これこそニッポン」と言ってしまいそうなほど日本の原風景が今も色濃く残る只見線、色々な動物が出てくるのも自然が残る地域の宿命であるのかも知れない。(でもさすがに熊は怖いかも・・・)
(2002.8.30)