超豪華寝台気動車「瑞風」の運行に先がけて駅舎を改築し、一躍脚光を浴びるようになったのが、山陰本線の列車が鳥取県に入って最初に到着する東浜である。
エントランスは壁などの仕切りがなく天井は鏡面張り、脇にある待合室もガラス張りとなっていて開放感のあるデザインである。また列車を降りてエントランスからそのまま真っすぐ進んでいけば日本海に出られるという粋な仕掛けも施されている。
東浜から歩いてすぐに出られる海は遠浅で透明度が高く、砂もサラサラしている。さらに周辺は山陰海岸ジオパークエリアとなっていて変わった岩が多く、それが絶景を織り成して人気の海水浴スポットとなっている。
「瑞風」の周遊ルートにも立ち寄りスポットとして東浜が採り入れられ、乗客は東浜の駅舎改築と共にオープンした駅から歩いてすぐのレストラン「アルマーレ」で海の絶景を見ながら朝食が食べることができる。
東浜の鏡面張りの天井からは発着する列車が写し出されるという演出もある。改築後の東浜の写真を見てみたら、天井から写る列車はタラコ色のキハがよく映える。乗ろうとしていた浜坂行きの列車が望み通りタラコ色だったため、たまらずシャッターを押してしまった。ワンチャンスを見事にものに出来た。
(2021.7.26)