芸備線の井原市は平屋建ての小さな駅舎を持つ駅で、交換不能のホームだが駅を入る時の曲がり具合とホームの形を見るとかつては島式ホームで片方の線路を撤去した跡が若干残っている。
芸備線の起点は広島ではなく、
備中神代である為に芸備線の広島市内の駅はこの井原市が最初の広島市内の駅となり、駅名標にも(広)のマークが付いているが、周囲はのどかな雰囲気の田舎町といった感じで、政令指定都市のイメージとは大きく異なっている。元々広島市は政令指定都市を目指したが故に小さな町を吸収合併した結果がそうなったのかも知れない。
広島から約1時間と言う立地を活かして駅前にはハイキングコースの案内板があり、標高561メートルの神之倉山や標高317メートルの鍋谷城址と言ったハイキングのモデルコースとかが描かれている。
無人駅ながらも駅舎内には自動券売機があるが、それを監視するカメラも設置されており、広島への通勤・通学の圏内であると共に夜の田舎町の恐さを少し想像してしまった。
(2003.3.26)