鹿島線の十二橋は高架線上に造られた片面ホームの駅である。十二橋とは佐原市の加藤洲という地区の川に架かる小さな橋の総称で、舟を使った十二橋めぐりというのも観光の名所になって、「東洋のベニス」の異名も持っているが舟の乗り場はここからかなり離れている。
と言うのも駅の前と後ろが見渡す限り水田が広がっており駅の前には与田浦という沼が見える。平野部のため潮来よりに民家が見えるがその民家にたどり着くまで徒歩で約10分くらいかかるうえにバス乗り場がなくタクシーの客待ちも行われていないので普段は観光とはほとんど無縁の状態になっている。
駅前には無料の駐輪場や空き地があるがその空き地には車が数台駐車しており自宅から駅までは車で行き、駅から電車に乗るいわゆるパークアンドライド方式を用いている人もいて、駅前の空き地は自然に駐車場になっている。周りは水田に囲まれた駅であるが利用者はそこそこおり、利用者は駅まで車で送り迎えしてもらうのがもっとも一般的である。
(2003.1.25)