2000年に改築された丸屋根が特徴の駅舎を持つ駅、甲斐常葉。この駅は、あfろ氏原作の漫画「ゆるキャン△」がアニメ化された時に主人公の志摩リン、各務原なでしこらが通う本栖高校の最寄り駅としてアニメの中では、なでしこが帰りの電車を待っているシーンに登場した駅である。
本栖高校は「ゆるキャン△」の作品内における架空の高校で、実際は2016年に閉校した下部中学校の校舎で、高台にあるため遠方からでも建物の位置がよく分かる。
甲斐常葉の駅から学校までは距離にして750m、通常徒歩1分を80mで計算するため、徒歩10分で行けることとなっている。また駅から学校までは所々に案内板があり、場所によってはアニメに登場したカットも通り沿いに掲示してあるので、行き当たりばったりで駅に下車しても、学校の坂道を上るという労力を除いて考えれば行くのも写真撮影を行うのも容易となっている。
本栖という名の通り、甲斐常葉から国道300号線に出て東に向かって行けば本栖湖に行くことができ、1日1本だけではあるが、駅から本栖湖方面に行くバスもある。ただし途中にはきついヘアピンカーブが存在する酷道であるため、志摩リンみたいにキャンプ道具を携えながら自転車で行くには相当の覚悟を要する。
本栖高校の正門の向かいには「ゆるキャン△」ファンのために用意された交流ノートなどが入った収納ケースがあり、そこにはキャンプで着火剤として活躍する松ぼっくり専用の段もあった。松ぼっくりが「コンニチハ」って出てくるのを期待してケースの引き出しを開けてみたが、この日は残念ながら、松ぼっくりが一つも入っていなかった。
(2020.1.9)