山際に造られたために、秘境感の雰囲気を感じる木路原だが、駅より低い位置にはまとまった集落が存在する。むしろその2つの明と暗のコントラストが非常に魅力的であり、三江線の駅訪問者にとっては印象に残る駅の一つに挙げられている。
ブロック塀を積んだ待合所の中は日差しが当たらないせいか暗いが、夜が近づくと自動で電気がつく。木路原の神楽の愛称は「天神」となっているが、これは駅の近くに木路原天満宮が菅原道真を祀っていることに由来するものだ。
集落側から見れば高台にある駅までは階段を上っていくスタイルだが、私的には磐越東線の
江田や予土線の
半家を彷彿するものがあった。
三江線の最大の魅力といえば、線路とほぼ並走する江の川なのだが、この時は車内に六角精児がNHKの番組のロケで三江線に乗っており、木路原に下車するまでの間は、彼ばかりに目が行ってしまい、景色どころではなかった。さらに木路原からは、この日の宿泊地の江津まで列車に乗り込んだ時に車内にいた乗客は4人だと思ったら、その内の1人は車内の乗客の数を調べている調査員だというのが乗っているうちに察しが付いた。廃止を間近に控えて注目を集めている反面、生活利用者の実態も厳しくチェックしていることがうかがえた。
(2017.10.16)