2018年9月より青梅線の青梅~奥多摩間につけられた愛称、東京アドベンチャーライン内にある御嶽は古くから御岳山の最寄り駅として利用され、御嶽神社をイメージした寺社風建築の駅舎が高い評価を受けて、1999年には
関東の駅百選にも選定されている。
2016年4月に無人化されたが、駅前からは御岳山のケーブルカー乗り場付近までのバスが運行され、駅の目の前にある御岳橋からは多摩川が作り出した御岳渓谷の美しい景観が堪能できる。また御岳渓谷のトレッキングコースには3軒も美術館が点在し、川のレジャーだけでなく美術館巡りも楽しめるなど、観光資源が非常に豊富だ。
2019年に駅舎内に地元の木材を使ってリニューアルを施したため、木の香りがかぐわしい空間になっている。またその中で自転車の貸し出しも行うようになった。御嶽から様々な場所を巡って、青梅市内の所定の場所で返却OKとなっているため、観光の選択肢は一つ増えたといっても良い。
近年の青梅・奥多摩地区の公共交通の現状は厳しいようで、青梅線内の乗降客数においては、東京アドベンチャーラインの駅が下位を独占してしまっている。それでも休日になると都心から気軽に行けるという立地上、多くの登山客が訪れ、人気の高い観光地であるということが感じられる。
(2019.4.28)