終始三江線の景色のお供となる江の川。信木はそんな江の川の河岸段丘の下段に片面ホームが造られた駅である。かつては長めのホームを有していたものの、1~2両で十分間に合うようになった今、それまで使用していなかった江津寄りの一部分が老朽化で傷んでいく一方になり、ついには傷んだホームを分断して立入禁止の措置が取られている。

 駅から坂を上った河岸段丘の上段の車道沿いに、ぽつぽつと民家が点在する。そんな上段部からポツンと建つ信木と江の川、さらには駅手前には耕さなくなって荒れてしまっている棚田が一望でき、なんともセンチになりかねない情景となっている。

 すでに廃止の方針を表明した三江線。駅前の棚田が荒れているため、廃止後は近くにあるゲートボール場しか立ち入りが出来なくなるかも知れない。訪問するなら廃止前に訪れておくべき駅の一つであると言える。

                                                            (2017.3.26)

 
信木の駅名板と、河岸段丘の上段にある集落


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信木の駅全景。段丘に造られた棚田は耕さなくなって荒れている。
信木の長すぎて使用されなくなったホームの一部は朽ちてしまい、立入禁止の措置が取られている。
江の川の河岸段丘の下段部に置かれた駅、信木に到着した三江線のディーゼルカー
Nobuki
信木