鉄骨の吊り橋と土建屋の間に小さくたたずむ無人駅、所木。雨よけ庇の下にベンチがあるだけの待合所には駅ノートが置かれている。待合所の裏側に駅名を表示してはいるが、その前が土建屋の資材置き場になっているため、アピールができていない。
所木の駅の目の前に架かる鉄骨の吊り橋、唐香橋は過去に何度も流されて、今の形になった橋ではあるが、1車線分しかなく、2トンの重量制限がある。それでも次の橋までは間隔が空いているために地元の人にとっては対岸の国道に出るための貴重な橋だ。
駅から県道に出る小道を上ると、T字路の所に手作りの駅の案内板が作られていた。三江線の廃止が近づく中、所木という駅の存在を知ってもらい、迷わずに訪問してほしい。そんな地元の人の心配りがあった。
(2017.8.21)