笹子は甲州街道や中央道、そしてこの中央本線でも長いこととして知られている笹子トンネルの手前にある駅である。甲州街道の最大の難所として知られたこの土地は鉄道にとっても例外ではなく、中央本線が単線だった頃はスイッチバックの駅であった。山梨の白根町(平成15年の4月より南アルプス市)出身の父も上京の際には単線時代の中央本線に乗っていてバックした際には「実家に戻ると思った」と言っていたほどである。
そんなスイッチバックのあった笹子も中央本線の複線化の時には廃止され、勾配の途中に島式のホームが設けられている。スイッチバック時代の笹子の駅にはレールや架線柱、そして踏切が残っている程度でホームは一切残っていない。
笹子の駅から徒歩2〜3分の所に「笹一酒造」と言う山梨の酒蔵がある。元々甲州街道沿いに立地しているので酒蔵だけではなく、笹一酒造の地酒や山梨のおみやげなども販売しており、気軽に立ち寄る事が出来る。お酒の好きな方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。もちろん山梨のおみやげの定番、信玄餅もあります。
(2003.1.29)