短い板張りのホームに大きくてモダンな待合室が特徴的な駅、天塩川温泉は元々は仮乗降場で、駅ができたときは南咲来という名前だった。
周囲は天塩川の谷間にある純農村地帯だが名前のとおり、近くに温泉がある。駅を出て突き当たりを左に曲がると、天塩川の対岸に異様に目立つ鉄筋の建物が建っているので単純にそこを目指して歩けばよい。駅からは歩いて10〜15分くらいである。
温泉は日帰り入浴だけでなく、宿泊も可能になっている。また所在地が音威子府村にあるため、食堂でソバを注文すれば、名物の真っ黒なソバを食べられるのも収穫のひとつでもある。
駅の待合室の中には無人駅ではおなじみの駅ノートが置かれていて、温泉に立ち寄ったという書き込みが多く見られる。しかし駅前の踏切では温泉に行くと思われる車が何台か通過して行き、温泉の利用者は車で来る人が多いというのが現状のようだ。
(2006.6.10)