島式の鳥沢のホーム。出口への階段が狭いのは有人駅時代と変わっていない。
鳥沢の駅入口。通路を吹きさらしにすることによって開放感を得ているという。
Torisawa
甲州街道の宿場町の名残を残す、鳥沢の古い家並み。
鳥沢の最寄りとなる山の案内板。登山客は鳥沢にとっては大事な利用者である。
鳥沢の駅舎。無人化後に木造駅舎から建て替えられた。
鳥沢


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 中央本線の鳥沢は、元々甲州街道の宿場町として栄えた場所で、駅からすぐの甲州街道に出ると古い家並みが残っていて、昔の町の名残を感じることができる。またこの鳥沢は隣の猿橋、上野原の犬目の地名に由来した、桃太郎の伝説も残されている場所でもある。

 駅構内の名所案内にもあるように、扇山は駅の北側、高畑山は駅の南側に位置しており、登山の拠点としての役割を大きく担っている一面もある。

 2015年末に駅が無人化され、その翌年に味のある木造駅舎が取り壊され、駅入口の通路脇に御影石を取り入れた直方体型の駅舎に建て替えられた。しかしながらこの駅舎はトイレが設置されておらず、登山客が多いのに駅にトイレがないことに関して、地元から大きな反発を受けたという。現時点では駅舎内に近くの鳥沢小や甲州街道沿いのコンビニの場所を掲示して対応している。

 私が鳥沢の駅を訪問した時には公衆トイレの設置工事が行われていた。無人化された鳥沢の一つの問題がようやく解決されそうだ。

                                                           (2017.8.12)