まるで何かに切り取られたかのような佇まいの駅舎を持つ山崎。駅舎内の待合室に入ってみると室内の一角に何らかの物資が置かれていて、本来広いスペースが少々手狭に感じる。また旅行者用の駅ノートもあって、訪問者がそれぞれ旅の思い出をつづっている。
2面3線のホームの裏手には内浦湾が広がり、函館寄りに漁港とそれに立地した集落が存在する。山崎と旅客駅から信号場に格下げされた
鷲ノ巣間が単線ということもあり、構内の有効長は長く貨物列車に対応している。
駅前に民家があまりないため、1日の平均利用者が3人以下という現状を踏まえ、2022年春のダイヤ改正における廃止駅の候補かと思われたが、今回はその対象から免れた。ただし駅前には国道が通り、そこを走るバスも1日4往復あるので、まだまだ予断は許されない。
山崎の駅前にはログハウス風建築の飲食店がある。訪問時が朝だったためさすがに営業していなかったが、時間を午後に合わせれば、貴重な無人駅めしスポットとなる。
(2021.9.24)