Yuchi
勇知
 勇知は貨車駅としては日本最北端の駅である。貨車駅とは貨物列車の車掌車や緩急車を駅舎に改造したもので、主に待合室としての役割を大きく果たしている。

 駅名の語源は蛇の多い所の意味と言うアイヌ語の「イオチ」から来ている。勇知の駅前に小さな集落の中にしては非常に斬新で大きな建物がある。これは稚内の市立病院の診療所であり、ここから稚内の中心地まで列車で30分くらいかかり、しかも本数も少ないので免許を持っていない高齢者にとって重要な施設であると感じた。

 宗谷本線の北部まで行くと秘境駅のイメージが高まってくると思うがこの駅は集落の中に存在する駅で、近くには売店もあるし、自販機もあるし、郵便局も存在している。この駅の周辺はどこか生活のにおいが感じる駅であった。

                                                                (2002.7.18)
  


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