この道 : 国道22号線
国道22号線は、愛知県名古屋市と岐阜県岐阜市を結ぶ道路で、名岐道路の通称で呼ばれる。全長は37.0kmと、決して長い道のりの道路ではない。しかし、名古屋市は中京地区の中核都市だし、岐阜市も岐阜の県都である。さらに経由地には名古屋市の衛星都市的性格の街があり、名神高速道路と東海北陸自動車道、東名阪自動車道と言う三つの高速道路とも交差するため、全線交通量が多く、基幹道路としての重要性は高い。 |
名岐道路の名が示す通り、名古屋と岐阜を直線で結ぶ唯一最大の道路と言ってよいが、江戸時代にはむしろ、熱田と垂井を結び、現在の22号からは大きく外れたコースを通る美濃路の方が重きをなしていたようである。 |
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愛知県図書館を左手にやり過ごしながら少し進むと、三の丸交差点付近では、右手前方に一瞬だけ名古屋城が見える。名古屋市能楽堂の敷地内に建てられた加藤清正像の肩越しに城を見える感じになるだろう。 |
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名古屋市を出たあたりから22号線の工事が始まる。庄内側にかかる新名西橋の緩いスロープを登り始めた時、高架道路の巨大な橋梁の終端部分が視界に飛び込んできた。ただ、この高架道路は現時点(2003.11)ではまだランプが設置されていなかった。 |
この高架道路は高速3号北部。名古屋市西区のはずれから東名阪自動車道との交点である清洲JCT(建設中)を一直線につなぐ。 |
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高架道路建設工事は一宮市に入っても続く。清洲から先は名岐道路(高速16号一宮線)が一宮市富士3丁目交差点まで設置される予定のようだ。現在、東から伸びてくる東名高速道路の名古屋IC、および長野方面からの車が名古屋に入るのに利用すると思われる小牧ICから先は、都市高速(名古屋ICからだと東名阪経由)が名古屋の中心市街にまで伸びているが、関西方面からの車は少し回り道をしなければ都市高速に入れない。22号線で行われている工事は、関西方面から名古屋市街への直通ルートを確保するためのものでもある。 |
名神高速道路は名古屋市の北を迂回するようにして、小牧市に入る。小牧ICは名古屋の北に位置するが、ほとんど直線の道路で名古屋の都心と結ばれている。小牧ICから東は東名高速道路で、小牧JCTは中央自動車道との分岐。東名名古屋ICは名古屋市内の東端に位置する。 |
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一宮市の北隣、葉栗郡木曽川町を抜けると木曽川にかかる新木曽川大橋に差し掛かる。ここから先はもう岐阜県である。 |
木曽川はその名の通り木曽の山奥から流れ出してくる。長良川、揖斐川を含めた木曽三川の代表格といってよいだろう。 |
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国道22号線の終点は岐阜市内にある茜部本郷交差点である。ここは福井県経由で石川県金沢市まで延びる国道157号線との交点でもある。また、21号線はこの先の滋賀県坂田郡米原町まで続いている。左写真は157号線側から同交差点を撮影したもの。 |
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ロケ地:名神高速道路大津SA |
今回使用した車 スパシオ(排気量:1500cc) 国道22号線総括 22号線は観光用道路と言うよりも、産業道路であり、経由地の生活にも密着した基幹道路。 全線街乗りなので搭乗する車に高スペックは必要ない。道も広いので小型車でなくとも良い。軽でもトラックでもなんでもござれ、である。 |