この道 : 国道259号線
【伊良湖岬〜終点】
国道259号線の起点は三重県鳥羽市にある。道路時刻表によると、起点からわずかに200m走ったところで鳥羽港にたどり着き、そこからは海上区間となっている。是が非でも海を渡る国道の体裁をとらせたいのだろうか。一応はこの海上区間が、42号線との重複区間ということになるだろう。終点は愛知県豊橋市。 |
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フェリー乗り場を出てすぐ、丁字路に行き当たる。259号線は左折、42号線は右折方向に分岐する。 |
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渥美町の中心部付近。決して都会と言う雰囲気ではないが、もちろんこれだけ開けた区域を走ることもあるのだ。地元住人たちの生活臭さえ希薄だった42号線とは好対照である。表浜街道と呼ばれる42号線に対し、259号線は田原街道と呼ばれる。藩政時代から田原は渥美半島の中心的位置付けの町だった。その名が冠せられていることから、田原街道の方が半島交通の中での重要度が高かったのだろう。 |
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私の祖父はもともと田原の人だった。海近くで生まれ育った人である。子供の頃にはその祖父に連れられて田原から渥美にかけての海にやってきた事があるが、それから20年近く経った。三河湾沿岸の海岸線は埋め立てによってずいぶんと形を変えられているような気がする。もちろん無計画かつ無制限な埋め立てではないのだろうが、259号線沿いでも埋め立てによって造成されたらしい宅地があった。数年前までその区間の259号線は、海に面した護岸の内側を走る道だったのだろう。他人事ながらこの住宅地に襲い掛かる台風の高波や、埋立地に宿命的に付きまとう地盤沈下の問題が気にかかった。 |
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道は田原市に入っていくらもしないうちに内陸側へと進路を変えていく。渥美半島の内陸部分には、ちょうど半島を貫く背骨のように山々が横たわっている。高度はさほどのものではないが、徒歩で峠を越えるのはちょっと難儀するだろう。先人も同じことを考えたのか、ちょうどこれらの山々が途切れる部分を縫うように、田原街道は海沿いと田原の街の中心部を結んでいる。 |
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田原の街の余韻が続いているうちに豊橋市に入る。道沿いにあるものは田んぼが中心だが、少し離れたところに三河湾大橋が見える。日本国内の十傑に入る長い橋なのだそうだ。距離は数kmに及ぶが、瀬戸大橋だとか明石海峡大橋に比べると迫力不足である。見た目がややパンチに欠けるのか。 |
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少し進むと道が片側2〜3車線になる。豊橋鉄道渥美線の線路が進行方向右手に迫り、そこを電車が走っているのが見えるようになる。やがて沿道に個人商店らしい小さな店の群が姿を現し、そこも過ぎると愛知大学の豊橋校舎と県立の時習館高校が道の左右に控える文教地区へ。これまでに比べると風景の変化がめまぐるしい。さらに進むと東海道新幹線の跨線橋にさしかかり、ここからは豊橋の街の中心に建ち並ぶビル群の姿を望むことができる。 |
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ロケ地:道の駅 田原めっくんはうす |
今回使用した車 実家に放置してあった自転車(詳細不明) 国道259号線総括 自転車で走り抜けたのだから、普通の自動車であれば障害になるようなものは何もない。 良くも悪くも変化に乏しいコース。のんびり気分で走りながら、伊良湖観光を目指すのが賢明か。 |