放送・メディア
きれいな・・・・・・ 砂嵐 国営放送 放送終了後のお楽しみ
ザ・テレビジョンのレモン 禁じられた歌 サザエさん伝説 漫画の最終回
伝説の深夜番組 呪いのCM ムーミン谷の真実 子猫の運命
『ヒカルの碁』陰謀論 出入口 心霊写真 タレントの死亡説
ラピュタ 笑っていいのか タレント 伝説の少女
タビー、禁断の愛 韓国ガンダム裁判 学会の圧力 こけし事件
座敷童子かカリスマか


 きれいな・・・・・・

 その昔、『ロンパールーム』という子供向けテレビ番組があった。ある日、その番組の中のゲームで進行のお姉さんが一緒にいる子供たちに「き」のつくものを言わせようとした。すると1人の男の子が言った。「キンタマ」。お姉さんは困ってしまい、「きれいなものを言って」と言うと、その男の子は「きれいなキンタマ」と答えた。その直後、番組は一時中断し、しばらくして再開されたとき、男の子が座っていた席にはクマのぬいぐるみが置かれていた。

 かなり有名な話のようだ。いかにもありそうな話で、実際に見たという人も結構いるらしい。都市伝説では不思議な体験をするのは話者の友達だったり、友達の友達だったり、話者本人でないことがほとんどだということを考えると珍しい例ではある。ところが、上の話の印象ではいかにも生放送中のハプニングという感じがあるのだが、同番組が生放送番組だった可能性というのは低いといわれている。最近ではこの話に対する関心は、もっぱら同番組が録画だったか生だったかに移りつつあるらしい。そのあたりがはっきりすればこの話の真相もだいぶ見えてくるとは思うのだが。

 さらに「キンタマ」という言葉は意外にも(?)放送禁止用語ではないので、あまり神経質に反応する必要もないとのこと。もっとも、浅草キッドの玉袋筋太郎氏がNHKに出演する際に、芸名を一時的に「知恵袋賢太郎」に改名させられたという話もあるし(本人が言っている)、バラエティ番組で頻繁にピー音が入る場面があるが、その全てが放送禁止用語ではないという話も聞いたことがある。下ネタは場合によっては腫れ物に触れるような扱いを受けるようである。ロンパールームはNHKの番組ではないが、今よりもはるかに下ネタにうるさかったであろう時期の番組である。例えば同じなつかしの番組といえるであろう”11PM”の中で、「おっぱい」という言葉を口にするのがはばかられたという話があり、「キンタマ」に対する過敏な反応もあながちでたらめとはいえないのも確か。

 最近になって、一時期ロンパールームのお姉さん役を務めたうつみ宮土理さんがこの話が事実であるという話をする機会が増えてきたようである。ただ、以前からこの話に関する議論は深められており、その過程でかなり説得的な反証も少なからず提示されているため、うつみさんのキャラクターともあいまって、都市伝説マニアの間では彼女の証言も事実認定のためには決定力を欠くものと位置付けられているきらいがある。

 結局のところ、番組自体が相当古いので、この話の真相は、視聴者からの依頼をもとに昔懐かしいテレビ番組の珍場面を捜索する番組に調査を依頼するのが一番いいのかもしれない。
 





 砂嵐

 テレビの本放送終了後の砂嵐をじっと見ていると、精神が錯乱したり、希に死んでしまうことがあるらしい。

 世の中には意図的に擬似トリップ状態を体験するためのビデオというものもあるらしい。何年か前に問題になった『ポケモン』をもっと強烈にした感じらしいが、、テレビの砂嵐がたまたまそういう効果をもってしまわないという保障はない。それにしてもここまで言い切ってしまうとは、かなり思い切った話ではある。
 





 国営放送

  テレビの放送が終了した深夜、ある人がつけっぱなしにしてあったテレビにたくさんの人名が映し出されているのを見た。何かのニュースだろうかと思って眺めていたら、その中に自分の名前がある。チャンネルは国営放送。いったいどういうことだろうと思い、次の日に件の放送局に問いあわせの電話をしてみると、職員の説明はこうだった。
「あれは受信料未払い者を一覧表にして流しているんです」


■類話(メールによる投稿)

以前から気になっていた情報があります。 掲示板(2ちゃんねる)に掲載された話ですが以下を参照にして下さい。(原文そのまま)
15年くらい前夜中の2時30分頃テレビをつけたら
カラーバーが映っていて(あたりまえですが)
ああ、やっぱりこの時間は放送やってないな、寝ようと
ふと思ったその時急に画面が切り替わって
ゴミ処理場が映し出されました。そしてテロップに
NNN臨時放送と出てひたすら処理場を遠景で映し続けるのです。
なんなのだろうと思って様子をうかがっていると
人の名前がスタッフロールのようにせり上がってきて
ナレーター?が抑揚のない声でそれを読み上げていきました。
バックには暗い感じのクラシックが流れ
だいたいそれが5分くらい続いたでしょうか、最後に
「明日の犠牲者はこの方々です、おやすみなさい。」と。
それ以来深夜放送が怖くてたまりません。
周りは誰もこの話を信じてくれないし・・・

※情報提供ありがとうございました。


 一日の放送が終了し、誰も見ていないはずのテレビに突然何かの映像が映し出される話の一例。他には殺人現場やH画像が放送される話もある。この受信料未払い者の話はすでに1970年代にあった話らしい。上の話は同系等の話の中でも、とくに受信料を払わなければならない国営放送ならではの話。受信料の集金は集金の人がいちいちアンテナを確認して各戸を訪問するという、どちらかというとローテクなイメージがあり、この話のように未納者が分かれば、直接その家を訪問してきそうな気がするのだが・・・。

 類話だが、もとは2ちゃんねるのテレビ板で発生し、その後オカルト板に流れていった物らしい。その後、コピペによって増殖し、あちこちの掲示板にで同じ内容の物が見られるようになった。コピペによる増殖というのが2ちゃんらしいが、この話は言うなれば掲示板上のネット怪談である。ほとんど掲示板においてのみ、時折思い出したように話題にされる。それ以上でもそれ以下でもなさそうだ。

 深夜の人名テロップというモチーフは、言うまでもなくNHKの受信料未納者の話からの流用であろう。似たような部分を持ち、しかも恐怖の形としてはかなり洗練されたものという印象を受ける類話が、さほど広まらなかったのは、関心の対象が話の真偽に集中してしまったためではないだろうか。NHKの話はその場で盛り上がるためだけの単なるネタ話としての消費も可能であったが、類話はなまじ現実味を求められてしまったため、かえって魅力がなくなってしまったのかもしれない。類話のようなシチュエーションは、事実であったとしても、手の込んだいたずらという言葉で片付けてしまえるのも災いしたのかもしれない。





 放送終了後のお楽しみ

  テレビの一日の放送が終了した後の砂嵐など面白がって見る人は少ないだろうが、ごく希にHな画像が流されることがある。テレビ局が少ないコストで視聴者の関心をテレビにひきつけるためにそうしているらしい。

 砂嵐伝説第三段。以前に聞いた話では、『砂嵐をずっと見ているとHな画像が見えてくる』というような内容の話だったが、その後それが放送局側の『戦略』であるという解釈のついている話を聞いた。

 しかし、スポンサーのついていない時間帯に視聴率を稼ぐ意味はほぼ皆無だと思う。それとも朝一番の番組への準備なのだろうか。

 なお、過去には実際にとある地方局で宿直員が見ていたアダルトビデオが放送される事件が起こっている。
 





 ザ・テレビジョンのレモン

 雑誌『ザ・テレビジョン』の表紙といえばレモンを持ったタレントの写真だが、あのレモンには実は深い意味がある。今から十数年前、アイドルの岡田有希子が不倫の清算のために自殺したのだが、それ以来ザ・テレビジョンはその亡霊に悩まされることになった。レモンはその頃、中森明菜のアドバイスではじまった魔よけなのである。この祟りはかなり強力で、かつてレモンを持つことを拒否した長渕剛は、それからしばらくして逮捕されている。

 彼女のCD発売の影響か(?)最近になって友人から聞いた話だが、どうやら業界内都市伝説のようなものらしい。かなりローカルな話のようである。

 それにしても、ザ・テレビジョンと岡田有希子とレモンと中森明菜を結ぶ線が一向に見えてこない。もしかしたら、業界人にしか分からない何かがあるのかもしれない。なお、当時絶大な人気を誇っていた彼女の自殺は当然の如く衝撃的なニュースだったため、この話以外にも色々な風聞を生んだようだ。

 岡田有希子の自殺は同年代の少女の後追い自殺を誘発し、社会問題化した。そして自殺から1年程が経った昭和62年の春ごろには、当時の女子高生の間で奇怪な噂が流れていた。生前に作られた彼女のテレホンカードを使って電話をすると、受話器からうめき声のような声が聞こえてきたのだという。同様の噂は、同じく飛び降り自殺をした俳優・沖雅也のテレホンカードにも飛び火したと言われている。
 





 禁じられた歌

  民放ではまずありえない話だが、視聴者からの受信料で成り立っており、特別なスポンサーを持たないことになっている某局では、企業名や商品名の広告はタブーである。これはまさしく鉄の掟で、どんな状況下でも遵守される。
 しかし、時にはこの決まりのために非常に苦しい状況が発生することもある。例えば商品名を含んだ歌詞のある歌などである。古くは山口百恵の『プレイバック・パートU』、最近ではaikoの『ボーイフレンド』などで、これらはかなり苦しかったが、オンエアでは商品名の部分をうまくごまかしたという。


■類話(情報提供:keiさん)

小沢健二がNHKで『痛快ウキウキ通り』を歌ったときは、冒頭の「プラダの靴がほ・し・いー」の部分で「ウォーーーーーーーッ」と吼えてました。観客大盛り上がりでした。これは伝え聞きではなく、確かに自分で見ましたので間違いないです。

#これを書き込む前に、曲名が思い出せなくて「小沢健二」「プラダ」で検索したら、当該箇所を「きれいな靴」と歌い替えたという話もありました。小沢健二のキャラからすると、これはちょっと怪しい気がします。

※keiさん、情報提供ありがとうございました。



■参考(情報提供:りゅうさん)

都市伝説の「禁じられた歌」の小沢健二のことについてですが
彼が紅白に出場したときに歌ったのが『痛快ウキウキ通り』でした
そのとき「プラダの靴が欲しいの」のくだりは「きれいな靴が欲しいの」に
直されていました
「あー、やっぱ直さなきゃ歌えないんだと」感じたので記憶に残ってます

そういえば、やっぱりNHKなんですが松本伊予の『センチメンタルジャーニー』の
「伊予はまだ16だからー」は「私まだ16だからー」に直してたんですよね
でも、『ラブマシーン』の「モーニング娘。もー」はいいんですよねぇ

歌詞の修正の基準が、(そのものの)宣伝になるからとかでって聞いたことがあるんですが
実際どうなんですかね

※りゅうさん、情報提供ありがとうございました。

 山口百恵はともかく、aikoのボーイフレンドに関しては問題なく歌うことが出来たらしい。ボーイフレンドで問題になったフレーズは『テトラポット』だったが、「テトラポットは個人で利用するものではないから」とか「商品名となっているのはテトラポットではなくテトラポッドだから」とかでセーフだったという。結局のところ、出演前に問題になるのではないか、という懸念はあったが水面下で多少動きがあっただけで本番は大過なく終わったようだ。

 問題は山口百恵である。『真っ赤なポルシェ』に上のような言い訳(?)は通用しない。実際のところが気になる話である。なお、話の中で語られるごまかし方だが、『スーパーを出さず、口ごもったようにはっきり歌わない』という方法だとされている。NHKも色々気を使っているようだ。「ポルシェ」を「車」と言い換えて対処した、というのがよく言われているようだが(STARさん)、どうやらこの方法がとられたのは紅白以外のNHKの歌番組で、紅白ではオリジナルのまま歌われたらしい(たしまさん)。
 





 サザエさん伝説

■情報提供:さざ波さん

1、視聴者からの抗議
昔のサザエさんは次週予告のときに食べ物をのどに詰まらせていました。子供が真似をしたら危険だという理由で今のじゃんけんに変わったというのは有名な話ですが、他にもフグ田夫婦の枕元に置かれていたティッシュが、あるところからの抗議で次回以降なくなったそうです。

2、イクラちゃんがしゃべった
イクラちゃんは「はーい」か「バブー」としかしゃべれませんが、以前に一度だけ普通の言葉を話したそうです。しかし、視聴者に不評だったのですぐに止めてしまったとか。

3、三谷氏の脚本
脚本家の三谷こうきさんがサザエさんの脚本を書いたことがあったそうです。ストーリーはいきなり筋肉ムキムキになったタラちゃんがオリンピックで金メダルをとる話。もちろんボツで、二度とサザエさんの仕事は来なくなったとか。

※さざ波さん、情報提供ありがとうございました



■参考(情報提供:あんびさん)

題名にある通り、三谷幸喜のサザエさんの話ですがこれは実話だそうです。
なぜかと言うと、さんまのまんまに三谷さんが出演した時に三谷さん自身が語っていました。
↓こんな会話です。
三谷「サザエさんというのは色々細かい決まりごとや設定があって、それから外れたらダメなんです。僕も脚本やったことがあるんですが即座にボツにされました。」
(さんまが「え、何?そんなんあるんや。例えば?」と聞くと
三谷「例えば話の中に刑事事件がおきてはいけない。殺人とか。泥棒が出てとかはOKなんですけれどね」
(「へぇ。そんな細かいんや。それでどんな脚本だったの」)
三谷「題名は「タラちゃん巨大化」と言うんですけれど。タラちゃんの体が巨大化して街を練り歩くと・・・」
(さんま笑って、「うわー、そしたらそんなん無理や。でもそれ見たいわー」)

その後、イクラちゃんが実はちょっとだけ成長して今はもう「バブー」と言わなくなったとかの小ネタを話した程度で、内容には触れていませんでした。

※あんびさん、情報提供ありがとうございました。

 中には事実も含まれていそうではあるが、どれも真偽を別にして笑ってしまうような話である。できれば更なる情報が欲しいところ。

 1の話について。子供が真似したら危険という理由で変更になった次回予告は一般によく知られているが(これはこれで伝説的なエピソードではある)、サザエさんほどの人気長寿番組となると、視聴者のチェックも厳しくなるのか、思いも寄らぬ抗議を受けるようだ。もし本当だったら重箱の隅をつつくような話だが、世の中には色々なことを考える人がいることの好例かもしれない。

 2は実際にあった話のようである。似たような話で聞いたことがあるのは、今はなき火曜版サザエさんで?になっていたタマの声優が特別ゲストとして1度だけ参加した某大物女優だというもの。タマのセリフ?はバリエーションがほとんどないため使いまわしで対応できるのだとか。そこだけは事実だと思うのだが・・・・・・。

 三谷幸喜氏の脚本にまつわる3の話だが、テレビ出演時の三谷氏のキャラクターを考えるとありそうな気もする。反面、氏の脚本はウィットに富んだものが多く、ここまで無茶苦茶でベタな受け狙いの脚本を書くことはなさそうな気もする・・・・・・と考えていたのだが、元になったエピソードは実際にあったようだ。事実に尾ひれがついたようである。
 





 漫画の最終回

1、サザエさんの最終回
磯野家の人たちが家族全員で海外旅行に行った帰りに、一家を乗せた飛行機が墜落し、家族はみな名前の通り、海の生き物になり、海に帰った。

2、ドラえもんの最終回
のび太は、実は植物状態で眠っていて、ドラえもんのことはすべてのび太の見ている夢だった。作品中のび太がよく眠るのはそのことの暗示である。ドラえもんの最終回はいわゆる夢オチである。

 サザエさんの最終回は、一時期はやった「謎本」でもとりあげられており、噂の元になった話まで特定されているが、噂はあくまで噂に過ぎず、実際のところここで紹介したような話はない。実際に最終回とされるものは、サザエさんのほかの話と同様に磯野家の日常を描いたもの。

 ドラえもんに関しても、明確な最終回の話は存在しないらしい。少なくとものび太が植物状態で昏睡していると言う内容はまったくない。ちなみに、作者側の意図としては、6巻の最後に収められているドラえもんが未来に帰る話が最終回のはずだったのだが、その後連載が続けられることになったらしい。

 のび太が植物状態になっていた原因は、交通事故のためだという。そして、目がさめたとき、部屋の片隅にドラえもんの形をした人形が転がっている、というシーンもあるという。
 





 伝説の深夜番組

■情報提供:這い寄る混沌さん

昔、大阪である深夜番組が放送されていました。
笑福亭一門の鶴何とか師匠の番組だったと聞きます。
その番組で、怪奇現象の特集のような回があったそうです。
そこに一葉の心霊写真が送られてきました。女の子が三人写っている写真で、それぞれ、腕、足、首が写っていない写真でした。そして、そのうちの二人は事故でなくなり、それぞれ写真に写っていなかった脚と腕を無くして死んだと説明されました。
写真を送ったのは最後の生き残り、首のなかった女の子でしたが、彼女は写真の呪いをとても恐れていたそうです。
そこで番組側が、呪いなど存在しないことを番組中で証明しようとして、彼女に番組に出演して貰おうと考えました。しかし、深夜の生放送番組のことだったので、彼女の母親も同伴してテレビ局にやってきました。ところが・・・・・・。
目的地に到着した直後、彼女は突っ込んできた車にはねられ、写真の通り首を切断されて死んでしまいました。同行していた母親は錯乱して、娘の首を持ったまま、収録スタジオに飛び込んでしまいました。そのため、数秒間とは言え、テレビ電波に乗って生首の映像が大阪府域に放送されてしまったのだそうです。
業界関係者の間では、今でもこの話がタブーになっているのだとか。

※這い寄る混沌さん、情報提供ありがとうございました


■類話(情報提供:加藤保憲さん)

何でも、片岡鶴太郎さんの「鶴ちゃんのぷっつん」という番組が突然最終回を迎えた理由と言うのが、笑福亭さんの番組にまつわる伝説と同じだと言われているそうです。

※加藤保憲さん、情報提供ありがとうございました


■参考(情報提供:ブローカーさん)

“ブローカー”も同様の話を知人の女性から聞いた事がありますが、「これが理由で、鶴瓶はしばらくテレビ出演を自粛せざるを得なかった」と締めくくられるのが定番。
実際、鶴瓶師匠はまだお若い頃に(テレビの生本番でズボンを脱いで自分のイチモツを画面にさらしたとかで・・・)一時期テレビから消えた時期があったと聞いていますが、それが憶測を呼び、こういう噂に結びついたのかも。

鶴瓶師匠ご自身もこの噂が巷に流布している事はご存知のようで、「俺、こんな噂立つようなキャラちゃうで!」って怒りながら笑ってたそうです。

※ブローカーさん、情報提供ありがとうございました

 テレビ業界の危ない話・タブーとして、かなり昔から語られている話なのだが、問題の番組がテレビ番組だったというパターンと、ラジオ番組(番組名は”ヤンタン"であることが多い)のパターンが混在している。それ以外のあらすじに大差は無さそうだが、全般にツッコミどころの多い話のようである。

 ちなみに鶴瓶師匠がテレビ(東京の番組)出演を自粛する原因となったネタは、『水戸のご老公』を開帳するものだった、という話もある。この禁断のネタも都市伝説化しているのかも。
 





 呪いのCM

■情報提供:誇吉さん

ネット上を漂流して呪いのCMの話を見つけました。
「松坂慶子と赤鬼の格好をした子供が出ていて、後ろでは不気味なBGMが流れている。出演していた子供は病死した」と言う話なのですが・・・

※誇吉さん、情報提供ありがとうございました。

 呪いのCMとはクリネックスのティッシュのCMの事。ただし、放送されていた時期はかなり古い。

 実際のCMの内容はまさに上の話にあるようなものらしい。パッと見の印象は多くの人が「不気味」と形容するらしく、不吉な噂も見た目ゆえに発生したものか。むしろ、そのような噂の発生しそうなCMを製作したメーカーの意図が不思議である。

 現実には「子供が病死した」などのような、噂されている変事は起こっていない。ごくまれには「このCMの呪いで松坂慶子が大根を握るようになった」と言うようなネタじみた話もあるが、これについてはなんとも言いかねる。
 





 ムーミン谷の真実

 妖精・ムーミントロールの一家の生活を描いた物語『ムーミン』には、重大な隠し設定がある。
 実は、ムーミンの世界とは核戦争で人類が地上から姿を消した後の世界を描いたものであり、ムーミン谷は地上で唯一放射能汚染を免れた場所なのだ。ムーミンとその仲間達は、放射線の影響で高度な知能を獲得したカバのミュータントである。また、唯一の人間であるスナフキンは人類最後の生き残りで退役軍人、人類が犯した過ちの結末を見届ける宿命を背負わされた『墓守』だ。劇中のスナフキンが世捨て人のような雰囲気を漂わせているのは、その宿命の故である。
 物語の終盤、ムーミン谷に冬が訪れてムーミンたちが冬眠するくだりがある。あれは核の冬を表現しており、終わり行く世界を暗示している。

 90年代後半頃に聞いた話。個人的に、極めてローカルな『ネタ』だと思っていたのだが、意外と認知度が高く、ディティールの異なるパターンも多く、あるいは私が聞いたタイミングよりも前からあった話なのかもしれない。一時期は「北斗の拳」をはじめとする、終末戦争後の世界を描いた創作作品が頻出したことがあったが、同時期に発生した話なのだろうか。

 ディティールの違いは、それぞれの話がそれぞれの話に反駁するようにまったく別方向に進化しているというよりはむしろ、「裏設定の作りこみ度」の差という形であらわれているように思う。ミュータント、スナフキンが退役軍人といった設定はついていない事が多く、単純に核戦争後の世界とされるパターンが主流か。

 ムーミンはトーベ・ヤンソン氏原作のフィンランド童話である。初出は1925年でその頃の時代の空気が原作のムードを重いものにしていたようだが、発表時期から考えると、後付設定という形でもなければ作中に「核の脅威」が影響してくる事はあるまい。テレビアニメ版では原作の雰囲気がかなり希釈されていた。なお、「ムーミン谷の彗星」という話には特に、噂に通じるものがあるようだ。
 





 子猫の運命

 映画「子猫物語」には、木箱の中に入れられた主人公・チャトランが、急流を流されていくシーンがあった。流れに翻弄され、今にも水の中に放り出されそうになりながらも、劇中チャトランはこの危難を無事乗り越える。
 ところが、実際の撮影はそれほどうまくはいかない。映画館で放映されたOKシーンが撮れるまでに、木箱の中の子猫は幾度となく急流の中に飲まれていった。そして、かわいそうな子猫は撮影スタッフに助け出されること無く見殺しにされ、NGの度に代わりに別の子猫が連れてこられたというわけだ。

 偶然、ごく最近に「子猫物語」を見た知人がいた。その人の言によると、問題のシーンがスリルあふれるものに仕上がっているのは演出の妙であり、「もし仮に木箱の中の猫が流れの中に放り出されたとしても、自力で岸に上がって終わりだろう」とのこと。実際の撮影もそのようなものだったのだろう。





 『ヒカルの碁』陰謀論

 1999年から2003年にかけて週刊少年ジャンプ誌上で連載された人気マンガ「ヒカルの碁」。
この作品のストーリー展開には、少年マンガの常識から考えると不自然な点が多々あった。主人公が勝負に負けたところで連載終了となるのは、その最たるものである。
 なぜこのようなことになったのかといえば、それは韓国の関与のためだ。韓国では囲碁が盛んで『ヒカルの碁』も人気を博していた。しかし、韓国国内で「日本人である主人公が囲碁の世界で活躍するのはけしからん」と言う意見が相次ぎ、それが出版元に対する圧力となり、主人公が韓国人に負けるという最終回になったのだ。

 上の文中にもあるが、韓国は囲碁が盛んで、しかも国際試合でも強い。その意味で「マンガの最終回は現実世界を冷徹に反映したものだった」とする事に何の問題もないような気がする。なお、韓国が同作品に圧力を加えた結果に生じたとされる展開は、負けて終わりの最終回以外にも他多々囁かれていたようだ。

 もともと「2ちゃんねる」の「週刊少年漫画板」で火のついた議論のようで、一種のネットロアの範疇に含められる話か。
 





 出入口

 成り立ちや運営スタイルの関係上、他のテレビ局にはない独特のルールがうるさい事で知られる某局での話。
 ある教養番組の中で、男性の婦人科専門医と女子アナが図を使いながら女性器の構造を示していたときのこと。医師が「このあたりが子宮の入り口です」と説明すると、アナウンサーは間髪入れずに「ここが出口ですね」と応じた。医師は面食らいながらもう一度「子宮の入り口です」と返したが、アナウンサーの方も再度、「子宮の出口ですね」と念を押した。

 放送系都市伝説では常連といっても過言ではない、あの局での話だと言う。現実問題として、子宮の「出入口」に話ほど固執する必要があるかどうかは首を傾げたくなる。

 男女の意識差を風刺した、なかなかエスプリのきいた笑い話と言えるだろう。あるいは、以前からあった小話をアレンジして成立したものなのかもしれない。
 





 心霊写真

 オカルト番組には欠かせない要素である、視聴者からの心霊写真投稿コーナー。しかし、本当に危険な写真はオンエアに乗ることなくお蔵入りとなる。

 視聴者から投稿されてきた以上、それを番組のネタとして利用する事に別段の問題はないはずである。衝撃的な心霊写真ならばショー的要素も弥増すはずである。何のための「自粛」なのか、何処発の情報なのか、はっきりしない部分を抱えたまま、この噂は定番化しつつあるようだ。
 





 タレントの死亡説

 最近テレビに出ないタレントの○○はもう死んでいる。
 例えば、NHK教育で昔放送されていた「探検ぼくの町」に出ていた「チョーさん」は崖から転落死したらしい。


■類話(情報提供:SAKさん)

自分の通っている学校では、田代まさしが逮捕されたとき
『田代死亡説』が飛び交い、
皆で必死に携帯のニュースサイトをチェックしていました

※SAKさん、情報提供ありがとうございました。

 テレビから少し遠ざかっているタレントや有名人に関してこの手の噂はよく囁かれるようである。もちろん根も葉もない噂であることがほとんど。上の例はマイナーだが、この手の都市伝説の標的にされた有名人には高倉健や志村けんなどがいる。同様の話は外国にもあり、過去にはポール・マッカートニーの死亡説もあった。

 その時々の顔役になった有名人の死は、一つの時代の終りを感じさせるものである。人は、時代を象徴した有名人の訃報に接する時、過ぎ去った時に思いを寄せ、ある種の心地よささえ伴う感傷に浸る。とは言え、大物の訃報というのもそうそうあるものではない。それでも、死は誰にも確実に訪れ、有名人の訃報もまた確実に消費されていく。事実無根のタレントや有名人の死亡説は、ノスタルジックな心境に浸る事を目的として、本末転倒気味に生み出され続けるのかもしれない。
 





 ラピュタ

■情報提供:金羊さん

映画『天空の城 ラピュタ』には別のエンディングが存在する。
それは、劇場公開後のテレビ放送で一回だけ放映されたことがある。

(中略)

といっても、都市伝説、というのにはいささか奇妙な点があるのです。
それは、

・目撃者の数が異常に多い。
・スタジオジブリは完全に否定している。にも関わらず噂は収まらない。
・未だ証拠が挙がってない。
・仮に事実だとしたら、なぜジブリは否定するのか。

どのようなエンディングなのかは、以下に。

パズーとシータは、シータの故郷ゴンドアで握手をして別れる。
その後、パズーは自作の飛行機に乗ってゴンドアを訪れる。
パズーは村人たちに歓迎され、シータと二人で飛行石を暖炉に隠す。

というものだそうです。

※金羊さん、情報提供ありがとうございました。

 管理人がアニメに疎いは、ラピュタは何度見ても印象に残らないはで、紹介しようにも二の足を踏んでいたのだが、ちょくちょくと話題になるようなので掲載に踏み切った。満足なコメントは付けようもない。

■「Uso800」
http://uso8oo.com/select/20040919.html
 





 笑っていいのか

1、よく効く安産祈願
 昔、TBSラジオに「タモリで失敬」と言う番組があった。
 ある時、その中のコーナー「ホイホイ人生相談」に不妊で悩む主婦からの電話があった。安産ネタを得意としていたタモリは、早速「お祈り」をしてあげたのだが、その呪文が終わった直後、「オギャー」という音が流れた。番組関係者の誰一人として、そのような仕込みはしていなかった。



2、タモリは義眼(情報提供:猫の夢さん)

ピーコさんが義眼だというのは本人の著書に明記されていますが、森田氏に関してはあくまでネット上の噂としてしか流布していないと記憶しています。代表的なものは

「6歳のときに倒れた電柱を覗き込んだところ、飛び出していた針金が右目に刺さり、右目を失明してしまう」(雑誌の取材に答えて)
「デビュー当時眼帯をしていたのもその所為である」
「学生時代に宴会芸で割り箸を使う芸をやってるときに、誤って目玉を割り箸で刺してしまった」(徹子の部屋で本人が語った内容)

他にも諸説あるようですが、2ch由来の情報も多くまたネット上で鼠算式に広まっており、事実であると認識している向きもあるようです。真偽の程は分りませんが、これも一種のネットロアということになるのでしょうか。

※猫の夢さん、情報提供ありがとうございました。


■参考1(情報提供:ジャイロさん)

デビュー当時のタモリはアイパッチ(オールドファンは「眼帯」と言われるより「アイパッチ」と言った方がピンと来るはず)がトレードマークでしたから、その下がどうなっているのかはその頃から関心の的でした。
ほとんど怪人のようないでたちでやっぱり気になりますから、その頃から失明しているんじゃないかとか義眼じゃないかとか言う話はありましたよ。
有名な話だったかどうかは微妙でしたけど、一昔前の噂だと思いました。

※ジャイロさん、情報提供ありがとうございました。


■参考2(情報提供:ultraCSさん)

タモリのオールナイトニッポンが始まった当時、まだ、アイパッチをしていたと
思いますが、目に関する投稿が来ると露骨に嫌がっていましたね。

もっとも、当時は最近と違い、先鋭的なネタもやっていたので、これ自体が
自虐ネタかもしれません。

※ultraCSさん、情報提供ありがとうございました。

 今は昔、タモリ氏は非常に都市伝説的な「安産祈願」という得意ネタを持っていた。1の話を聞いているとそのことを思い出して懐かしい気分になったが、そういえば何故安産なのかについては知らない。

 2について。サングラス(もちろんアイパッチも)を外した氏の姿は時折見かけるが、ちょっと見た限りではあまり義眼ぽくはない印象である。
 





 タレント

■情報提供:這い寄る混沌さん

「ドラえもん」の何百話にもおよぶ膨大なストーリーの中に「タレント」と言う話があるのだそうです。少なくとも自分はそう理解しています。
ただしその内容は一切明かされず、2chでドラえもんがらみの話になってくると「タレントって何?」というようにネタフリをする人が現れ、大抵の場合は「タレント」というのが何を意味するのか分からず流れてしまう…というもの。

※這い寄る混沌さん、情報提供ありがとうございました。

 私も「タレント」の意味するものが何なのかはわからない。感触としては、「牛の首」や、主に話の出てくる場所柄から「鮫島」のようなものを連想するのだが…。
 





 伝説の少女

■情報提供:コドモさん

ちょっと前の週刊文春で報じられていたのですが、中国で反日デモが活発だった頃に、反日サイトのひとつにもぐりこんだ2ちゃんねらーがそのサイトの掲示板に「入江沙綾」という11歳のグラビアアイドルの画像を貼り付けたところ、たちどころにくだんのサイトの反日感情が和らぎ、その顛末がネット上で伝説になっているという話。
本当だとしたら、ネットロアの一種なのかな。
でも彼女の名前で検索をしてみると、週刊誌で報じられていたのとはニュアンスが違う「事件」のようにも見えるんですけどね。

※コドモさん、情報提供ありがとうございました。

 「ちょっと前の週刊文春」とは、2005年5月19日号のこと。

 2005年5月22日現在、「入江沙綾」という名前でGoogle検索を行うと、約1100件(ちなみに中国Yahooで同様のことをすると5万件近くがヒットする)の検索結果が返って来るが、見たところ「週刊文春」の記事内容を受けたページが大半を占めており、「文春」誌がわざわざ報じるほどに流布していた噂であるとは考えにくい。ネット上の一部で盛り上がっていた「祭り」を他メディアが取り上げ、それがネットにはね返ってさらに大きな話題になったというのが実態なのではないか。

 噂は噂でも、入れ子構造になった噂のような気がする。「そういう噂がある」という噂を、「文春」誌が広めた形である。
 





 タビー、禁断の愛

■情報提供:長崎奉行さん

何年か前に日本で放送されていたイギリスの子供番組「テレタビーズ」に登場する4人の「タビー」(と言うらしいです、あの生き物)の1人が実はゲイらしい。

4色いたと思いますが、どうせ何色が誰なのかはよくわかりませんので、1人ゲイが含まれていると言うことで。
根拠は、ゲイを象徴するカラーである赤い色のカバンを持っていたからとか何とか。
本来はイギリスでまことしやかに囁かれていた噂らしいですが、日本でも一部の事情通が今で言うトリビア風に吹聴していたらしいです。
私が日本人から聞いたところによると、他の4人のうちの誰かとデキていたらしいです(もちろん相手はオス)。

※長崎奉行さん、情報提供ありがとうございました。

 ゲイだとされるのは紫色の「ティンキー・ウィンキー」。米国の有識者が、あるかなしかの根拠を元にティンキー・ウィンキーをゲイだと決めつけ、「子供向け番組がゲイ容認の姿勢を示すのは好ましくない」というような趣旨の意見を表明したところ、本物のゲイが猛反発、件の識者への皮肉をこめてティンキー・ウィンキーを自分たちのアイドルに祭り上げたため、彼がゲイであることが既成事実化されてしまった形になったようだ。もちろん公式にはティンキー・ウィンキーがゲイであるという設定は存在しないが、ゲイのパワーに押し切られて伝説化した話であると言える。
 





 韓国ガンダム裁判

 かつて韓国が国策で日本文化の自国流入を制限していた時期の話。その頃、公式には存在しないことになっているのだが、ガンダムの人気は韓国でも大変なものだった。そのため韓国国内では、本物のガンダムが上陸する以前から有象無象の似非ガンダムが生み出されていた。
 ある時、ガンダムに関する正統な権利を有する某企業が、韓国においても「ガンダム」を商標登録することになった。これに猛反発したのが、似非ガンダムで商売をしていた韓国の業者たちである。彼らは「自分たちは以前からガンダムを取り扱ってきた」「すでに韓国国内では『ガンダム』が空想上のロボットを意味する普通名詞として定着している」として商標登録の無効を主張、韓国特許法院はこの主張を認め、ガンダムの商標登録を無効にしてしまった。


 日韓両国間で、アニメがらみのきな臭い話というのは意外に多いようである。この話は、その最たるものの1つである韓国側の著作権意識の低さを問題視したうわさ話。

 確たる情報ではないが、ネット黎明期からくすぶり続けていた話という説もある。2005年の初め、2ちゃんねる内において事件の経緯をまとめた人がいて、現在ではそれを根拠にこのうわさが事実であると見る人もいる。ただし、それも確実な出所をたどるのが難しい状態で、今のところ事実であるとも嘘であるとも断定しがたい。
 





 学会の圧力

 マスメディアで語られる機会こそ少ないが、知る人ぞ知る熱烈な創価学会員・久本雅美。彼女はその信仰心ゆえに共演した芸能人に学会への入会を勧める事もあるという。
 あるとき久本は、やはりテレビ番組で共演者だったおさるに対し、執拗とも言えるほど熱心に学会への入会を勧めた。これにはさすがに辟易したおさるだったが、先輩である久本に対して無碍な態度を取るのも角が立つと考え、ウッチャンナンチャンの内村光良に間に立ってもらうことで、久本の勧誘を断ろうとした。おさるから相談を受けた内村は、久本に対し「信仰は自由だが無理強いは良くない」と言い、行動を改めさせた。
 しかし、トップランクの芸能人学会員である久本に対する内村のこの仕打ちは学会の不興を買うことにつながった。学会は内村の出演していた「気分は上々」、「内村プロデュース」、「炎のチャレンジャー」といった番組を終了させ、その後に久本がMCを務める番組をスタートさせて内村に対する報復を果たした。


 「上々」、「内P」それぞれの後番組はそれぞれ、「恋するハニカミ」、「私がPだ」だった。いずれも久本がMCを務める番組である。また、「炎のチャレンジャー」に関しては番組内の人気企画が独立番組として存続することになり、その進行役も久本だった。

 見ようによってはそれなりの状況証拠を備えているとも言えるが、結局のところ言いだしっぺの分からない風聞の類でしかなく、確かな根拠などはない。新興宗教に対する不信感の強い日本社会(性質としてはネットロアに近く、あるいは「2ちゃんねる」か)にくすぶる創価学会への不安や猜疑、そして最近かつてほどの勢いを失ったウッチャンナンチャンの活動に対する疑問感とが結びついて発生した噂か。

 なお、おさるは久本に云々されるまでもなく創価大学卒の学会系タレントであるとされており、上のような話の流れには不自然さがある。そのあたりの事情を受けてか、最近では「最初おさるが勧誘、やがて久本が乗り出し、それを断ったら…」という風に言われるようになって来ている節もある。

 決して広く一般に流布している話とは言えないが、ブログにおいて簡単にこの話を紹介したところ、そこそこの頻度で閲覧される記事となった。反創価学会カラーが強い「2ちゃんねる」においては、学会バッシングの流れの中においてかなりの高頻度で持ち出される噂話だからだ。
 





 こけし事件

■情報提供:黒富野さん

「水沢アキこけし事件」というのがあります。
おそらく話はご存知だと思います。
ふた昔ほど前にNHKで放送されていた連想ゲームと言う番組がありました。
番組中、女優の水沢アキが「電動」とヒントを出されて「こけし」と答えたと言われる事件です。
ロンパールーム事件と同じく放送・メディアの伝説の中で紹介されてもいいほど有名な話だと思いますが、実際に見たという人が不思議といないんですよね。

■類話

 昔、柏原芳恵が空港で手荷物検査を受けたときのこと。彼女の持ち物の中から、大人のおもちゃが見つかってしまった。慌てた彼女は、開口一番こう言ったという。
「だって河合奈保子ちゃんも持ってるもん」

 奇しくも「電動こけし」というキーワードの下に結び付けられた二つの話。連想ゲームとか、柏原芳恵とか、河合奈保子とか、若い人には分からないと思われる固有名詞が頻出する。特に若過ぎる人に限っては、この話の何が面白いかに関して、しばらく分からないままでいていただきたい。

 一応両者のモチーフはある程度共通している。ただし、類話の主役が柏原芳恵なり河合奈保子なり、神聖にして犯すべからざる存在、すなはち文字通りのアイドルでなければならないのに対し、こけし事件は必ずしもそうではない。連想ゲームこけし事件における水沢アキの役所はコメディリリーフに過ぎない。この話の主題は、あくまでもテレビの前の視聴者が遭遇したレアな体験である。事件の希少性を演出するためには、失敗をやらかす芸能人はアイドルの場合とは違った意味で淫靡さを感じさせない人選であるべきだが、求められる演者の要件は類話に比べれば遥かに緩やかだ。他方手荷物検査の方は、当時のトップアイドルの秘密の部分を覗こうとする窃視趣味的動機に根ざした、純然たるゴシップ談であろう。そもそもの出所としては、大衆向けの週刊誌あたりが似つかわしいような気もする。

 バリエーションとして、こけし事件については「伝統と聞き間違えたの!」と水沢女史が必死の弁明をしたという簡単なオチがつけられることもある。話としてはこちらのパターンの方が良く練られていると言えるだろう。一方手荷物検査の話では、マネージャーがとっさに「おもちゃは自分のものだ」と主張するものもあるが、こちらなどは逆に、ドサクサ紛れに同年代のアイドルをも道連れにしてしまうパターンの方こそひねりが利いていると言える。
 





 座敷童子かカリスマか

 美少女物エロ漫画雑誌の読者ページには、プロ顔負けのイラスト投稿も珍しくないが、その中に見るからに素人の描いた絵と言う趣の投稿が紛れ込んでいる。そして、同一人物の手になるものと思われるイラストは、ほとんど全てと言っても過言ではないほどの美少女雑誌に掲載されている。
 この種の雑誌の編集者は、くだんの人物からの投稿を受けると自誌がひとかどの美少女雑誌に認められたのだと感慨を深めるという。さらに、過去に彼からの投稿を締め出した雑誌は、それから間もなく廃刊の憂き目に遭ったのだという。


 ブログ掲載時には、話題の人物の名前(おそらくペンネームだろうが)を公表していたが、一応ここでは言及しないでおく。

 編集者云々、廃刊云々の話はともかくとして、彼の投稿は本当にほとんどのエロ漫画雑誌に掲載されているらしく、その超人的な活動ぶりは、まさしく伝説の名に恥じない。マイナーにしてアングラな分野の話ではあるが、一個の偉人と言って差し支えないのかもしれない。