実務の友資料
賃金センサスとは
● 賃金センサスとは,
わが国の賃金に関する統計として、最も規模の大きい「賃金構造基本統計調査」のこと。
センサス(census)とは,特定の社会事象について,特定時点で一斉に行われる全数調査(官庁の行う大規模調査)のこと。
主要産業に雇用される常用労働者について,その賃金の実態を労働者の種類,職種,性別,年齢,学歴,勤続年数,経験年数別等に明らかにし,わが国の賃金構造の実態を詳細に把握することを目的として,昭和23年から毎年実施されている賃金構造基本統計調査の結果をとりまとめたもの
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● 調査対象は,
常用労働者10人以上の民営事業所及び一部公営事務所並びに常用労働者5人以上9人以下の民営事業所から一定の方法によって抽出された事業所(約7万事業所、140万人の労働者がサンプルとなっている。)
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● 調査方法は,
厚生労働大臣官房政策調査部の企画の下に,都道府県労働基準局及び労働基準監督署の職員及び統計調査員による実施自計調査として行われている。
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● 「平均賃金」の統計資料の入手は,
● 賃金センサスの利用場面
賃金センサスに基づく「平均賃金」は,過失利益の算定等に利用される。
逸失利益は,有職者の場合,原則として実年収に基づいて計算されるが,家事従事者(主婦)や無職者(学生,生徒,幼児,その他)など収入がない場合は,賃金センサスに基づいて計算されている。
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● 賃金センサスによる年収の算出
賃金センサスによる年収は,
事業者が「きまって支給する現金給与額(平均賃金)」×12+「年間賞与その他特別給与額」
で計算したものが用いられる。
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