リレー朗読
(森下アナのコーナー紹介)「爆笑オンエアバトル」を全国の皆さんによりよく知ってもらうためにですね、 出演者の皆さんが順番に、カメラに向かって迫真の演技を見せてくれます。いつもとは一味違った表情が見られると思います。 どうぞご期待ください。それでは、リレー朗読です。
バナナマン
設楽統
どうしてお笑いをやる気になったか。勉強が嫌い、面白いこと大好き、 理由はいろいろありますが、おわらいをやってると、もしかして、女の子にもてるのではないか・・・ この地獄のような勘違い・・・それに尽きるような気もします。
日村勇紀
俺さ、思い切ってお笑いやろうと思うの。学校行ってもさ、「日村くんてさ、面白いね」ってすげえ よく言われるしさ、バイト行ってもさ、やっぱおかしいやつって人気になるわけだよな。うん。・・・あ?わかってるよ。 わかってる、わかってる、わかってるって。この道はさ、楽ではない。甘くない。わかってるって。でもさ、俺がさ、 まじめにサラリーマンやってもさ、だいたいどうなるか予想つくもんな。だいたいさ、 この髪を七三に分けるなんて俺絶対したくねえんだよな。だから決心。そんな道をたどるくらいなら、 いちかばちか、お笑いやったほうがいいと思うわけよ。
設楽統
学校やバイト先で、「おもしろい人ね」といわれるのと、ライブで何百人を、いや、テレビで何百万人を 笑わせるのは、まったく別のことだと気づくのは、ずっと後になってからのことなのです。
ルート33
増田裕之
お笑いには、1人、2人、3人と、いろんなパターンがあります。一部人間関係に自信がなくて 1人でやる人もいますが、普通は相手を探してコンビを組みます。このパートナーが、相方です。 お笑いの世界でうまくいく・いかないは、まずこの相方選びで決まります。
堂土貴
なあ、僕とコンビ組まへんか?実はな、ずっとお前のこと注目してたんや。僕はしょっちゅうアホなこと 言うてるように見えるやろ。そやからボケやるわ。君のその鋭いツッコミは名人芸や。ツッコミやって、頼むわ。 ええコンビになるで。2人で成功しようや。ビッグになろうや。お前ほど短パンの似合う男は おらへんねんから。なあ、リッチになって、こんな分厚い財布持てるようになろうや。
増田裕之
コンビを組んだあと、ツッコミの名人かなと思ったのが、実はただのあげ足取りがうまいだけの 嫌なやつだったとわかってびっくりするなんてこともあります。「ボケ」が文字通りボケやったんで、 びっくりすることももちろんあります。
号泣
島田秀平
コンビを作って、まず最初に直面する問題が、コンビの名前、コンビ名をどうするかということです。 当然ながら誰もが、自分たちの夢や未来をおりこんだかっこいい名前を付けようとします。
赤岡典明
「ラルクアンシエル」みたいな、「タタタ・タン・タタタ」みたいなのが、 ちょっと覚えやすいかもしれないね。それから、万が一売れて、若手じゃなくなることも考えておいたほうがいいね。 「お笑い界の長老『フレッシュ』のお2人です・・・『どうも~』」これはかっこ悪いからね。
島田秀平
こうして苦労するだけして、結果、コンビの名前というのは、 たいてい安直につけられることが多いようです。
田上よしえ
お笑いやろうと思うんだ。本当はね、歌手とか女優とかがよかったんだけど、あたしのナイスな魅力に わかってくれるプロデューサーっていうのがいなくてさ・・・。あたしたち、どうする? あんたはきっと、見栄っ張りだから嫌だよね。「恋人がお笑いやってる」なんて、どんなにかわいくたって嫌だよね。 いいよ!こんな話は女から切り出したほうが すっきりするんだから。じゃあね。あ、ちょっと待って。 あたしが昨日考えた、オリジナルギャグがあるんだけど、それ見てくんない?言っとくけど、 あんたは日本中で見せるの初めてよ。いいじゃん、あたしが 大スターになったら、 「あれ最初に見たの俺だぜ」って自慢できるじゃん。いくわよ!「はい、たのうえ~」
ユリオカ超特Q
とうとう来ましたよ、来ましたよ。NHKの「爆笑オンエアバトル」。 まさに心の底から「らっしゃい!」って気分だね。まあ、責任あるマネージャーとしてはね、一応聞きましたよ、 番組の姿勢って言うのをね。プロデューサーが言うには、最近のテレビ番組のバラエティー番組は、芸人を使い捨てにしてる。 バカやらして、ちょっと当たるとチヤホヤして、人気が落ちるとハイ、それまでだと。代わりはいくらでもいるから・・・。 でもこれでは芸人は育たない。ちゃんとネタをやって、そのネタだけで勝負する。 そんな番組にしたいそうなんだよね。・・・オゥッと、もう行かなくちゃ。ちゃんとネタ合わせ、やっといてよ。
アンタッチャブル
柴田英嗣
お笑いのけいこっていうのは、冗談ぽくやったりしますが、本当は火が出るほど激しいものなんです。 お笑いの練習は、「言葉の格闘技」みたいなものなんです。
山崎弘也
あのさ、つっこんだあとにさ、俺のこと指さしてさ、「こいつ面白い」って言えよ。そうすりゃ お客さんも面白いって思うだろ。え?・・・やらしいって?いいじゃねえかよ。おまえがそんなんだからな、だめなんだよ。 チカちゃん、おまえのこと言ってたぞ。見た目はちょっとかわいいけど、芸に深みがないって。マジで深みがないって。 チカちゃんと俺?ただの芸人とファンだよ。そう。そう言わねえと、つきあえねえじゃん。 関係ねえだろ、この場合!そういうこと言うな。
柴田英嗣
お笑いコンビは、どこか夫婦と似ています。仲がいいときはいいけれど、 ちょっとこじれると取り返しがつかなくなります。行きも帰りも別々、楽屋も別々。考えることも別々になって、 そのままコンビ別れ。全部が全部じゃないですが、我慢して何とかもってるコンビもあるんです。
はなわ
プルル・・・プルル・・・ガチャ。はいもしもし。あ、お前か、おい!なんやお前、都合のいいときだけ 電話してきてから。お前何しよっとか?あ?お笑い芸人?おまえ、お笑い芸人って何やお前!なに? NHK出る?うそばっか言うなお前は!まあいい、まあいい。覚えてたら見てみるわ。
ハリガネロック
大上邦博
「爆笑オンエアバトル」に出る前の晩は、大変なんです。練習で半分徹夜、 フラフラの頭で「テント2001」に来て、それでやっとその日の対戦相手がわかる。本番までの短い時間、 舞台の裏で、どの出演者も真剣な顔つきでおさらいをしています。
松口祐樹
うわ・・・次ワシらや。緊張するな・・・。先輩から聞いたけど、審査員はあの「ジャッジペーパー」に 結構きついこと書くらしいで。おい!どないしたんや。何や、その手に持ってるもんは。見せてみい!・・・お守り? お前マジか?ここにきて神頼みか?おまえ昨日まで自信たっぷりやったやないか。 お祈りなんかすんな!おい、弱気がうつる。やめてくれ!ああ、出番や・・・森下アナが、森下アナが、ワシらの 名前を、呼んでるやないかい・・・!
大上邦博
いちばん面白いのは、本番の寸前や。そんなうわさもあるくらいです。そして、これだけ厳しく練習しても、 肝心の本番で間違いまくって、暗い気持ちになるということがあると聞いています。 ・・・きっとあるんでしょうね、そんなこと。
はなわ
プルル・・・プルル・・・ガチャ。落ちた?要するに放送出らんとな?本当かお前?・・・わかった。 母さん・・・あいつのテレビ、なくなったってあいつが言うてきたわ。え?いや、お前から・・・ 親戚の人にお前から言えよ。いや、お前・・・進藤さんにも言うたんかお前? うわ・・・これも親の性(さが)ばいな。
サービスパンダ
吉岡ヤスタカ
「爆笑オンエアバトル」に出演して、いちばんつらいのは、 敗者コメントを撮るときです。 そっと逃げて帰ろうとすると、カメラマンさんとディレクターさんが、ニヤニヤしながら、 うまいところで待ちぶせをしてるのです。 まあ、僕も6回ほど経験しました。
飯田ヒロシ
お疲れ様でした。じゃあ失礼します。・・・え?敗者コメント?・・・いやあ、 結構自信あるネタやったんですけど、今回ダメでした。はい。・・・敗因?敗因ですか?えっと、 最後の大オチのとこで、セリフを忘れたことです。 それだけすかね・・・また次回がんばります!ありがとうございました。
吉岡ヤスタカ
泣きたいほどつらいことがあっても、涙を見せるわけにはいきません。僕たちは、 お笑いのプロなんですから。そして、もし観客から大喝采を受けて、 ボールがバケツからあふれるほど入ったときには、もしかしてそのときには、 誰にもばれないところで泣いちゃうかもしれません。