■2014年2月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●ハワイで新規GM作物栽培規制条例施行


 米ハワイ州カウアイ島地方議会は、新規のGM作物試験栽培やそれに伴う新たな農薬の使用を規制する法案を可決し、12月に首長のビリー・ケノイが署名し、正式に発効した。
 しかし、カウアイ島の条例を無効にする動きも強まっている。ハワイ州議会上院議員のドノバン・デラ・クルーズは、この条例に対抗して、地方政府にそのような権限はないとする法案(SB727)を州議会に提出した。

 さらにはデュポン、シンジェンタ、アグリジェネティックの3社が、新規GM作物の開発にあたっては合衆国や州政府の規制に従っており、地方政府のこの度の法規制は無効であるとして、ホノルル地方裁判所に提訴した。アグリジェネティック社は、ダウ・ケミカル、ダウ・アグロサイエンス社のグループ企業である。
 このような動きに対し、2013年12月22日には、米国ハワイ州オアフ島ハレイワで、ケリー・スレイターをはじめ世界のトップクラスのサーファーがハワイ・シードなどの市民団体とともにGMOへの抗議の意思を表明し、1000人規模でデモ行進を行なった。〔Reuters 2014/1/13ほか〕