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 Subject: 中学英単語100 050must
    Date: Mon, 29 Aug 2005 07:10:00 +0900 (JST)
    From: mag2 ID 0000139181
     ┏━┓☆2002年度からの学習指導要領で定められた┏━┓
     ┃┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃
     ┃┃ 中学校で必ず教えなければならない英単語100 ┃┃
     ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
     ┗━┛毎週月曜発行  第50回  20050829┗━┛
50.must
<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[m∧st マスト][m∂st マスト][mst ムスツ]
  強調するときは[m∧st]で、弱く言うときは[m∂st]です。
<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[助動詞]
☆(1)〜しなければならない  [義務・命令]=have to
  
○(a)肯定の平叙文
  You must study harder.    _〆(・Θ・ )セッセ
    「あなたはもっと一生懸命に勉強しなくてはいけません」
 =You have to study harder.
 =You should study harder.
    「あなたはもっと一生懸命に勉強するべきです」
  must, have to, should の順に、義務の度合いが弱くなっていきます。
  違う要素で使い分ける人もいますが、中学生の方は、must=have to として
 考えてもかまわないでしょう。
  一文に助動詞は一つが原則なので、他の助動詞を使う場合は、must を使わ
 ず、have to を使います。have は一般動詞なので、助動詞2個とならない。
  We will have to walk to school tomorrow.
    「私たちは明日、歩いて学校へ行かなければいけないでしょう」
  must の過去形はないので、have to の過去の形had to を利用します。
  I had to wait for two hours. ┐('Θ`;)┌
    「私は2時間待たなくてはいけませんでした」
○(b)疑問文
  Must I stay here until you come back?
      「あなたが戻ってくるまで、私はここにいなくちゃいけませんか」
 =Do I have to stay here until you come back?
  
  must と have to は、意味は同じですが、must は[助動詞]で、have to 
 の have は一般動詞なんです。ですから、疑問文をつくるときは、上のように
 違いが出てきます。どこが違うか、じっくり眺めてみてください。
  答え方は、
  Yes, you must.「はい、いなくちゃいけません」 や
  No, you don't have to.「いいえ、いる必要はありません」
 が一般的です。
  No, you must not. は、「いいえ、いてはいけません」となります。
  理由は、下の〔否定文〕の説明をお読みください。
  
○(c)否定文
  You must not speak Japanese here.  English only.
    「ここでは、日本語を話してはいけません。英語だけです」
 =Don't speak Japanese here.  English only.
  否定文では、must not=mustn't[m∧'sntマスント]は、[禁止]で、
 「〜してはいけない」という意味になります。have to の否定 don't have  
 to や doesn't have to は「〜する必要はない」という意味になります。
  明らかに意味が違ってきますので、注意が必要です。
  You don't have to speak Japanese here.
       「あなたはここで、日本語を話す必要はありません」
 =You need not speak Japanese here.
  違いを感じながら、例文を読んでみてください。
     --------------------------------------------------
☆(2)〜にちがいない  [(確実性の高い)推量]←(反)→cannot be
  
  It must be true.  「それは本当に違いありません」
 ←→It can't be true. 「それは本当のはずがありません」
  He must be my son. 「彼は私の息子に違いありません」
  第47回の may で紹介した推量は、50%前後の確率のときに使うんでした
 ね。
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◆ Must Item(マスト・アイテム)
 must は、名詞で「不可欠のもの」「必修のもの」という意味があります。
 item は、名詞で「項目」「品目」という意味です。
 両者をあわせて、「必要な項目」という意味になるでしょうか。
 ロールプレイング・ゲームなどでは、「必ず要る道具や武器」くらいの意味で
 使うことが多いようです。
 また、日常生活でも、「今年、この帽子はティーンのマストアイテムとなるで
 しょう」と使っています。
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回は my です。
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■中1専用コーナー■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 夏休みも終わりに近づき、【復習コーナー】は、前回で終了したいと思います。
 今回の must は、中1では習わない単語なので、やっぱり、【中1コーナー】
 が復活です。
 43回の if の続きとなります。【一般動詞】というのが、出てきましたね。
 特に【第3文型】というのを紹介しました。確認したい方は、下記でどうぞ。
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/043if.html
 今回は、play について見て行きたいと思います。意味と発音は、
 「(球技を)する」「(楽器を)演奏する」「遊ぶ」[plei プレイ]
 (1)「(球技を)する」の場合、スポーツ名は無冠詞で登場します。無冠詞とは、
  a, an, the が無い状態のことです。
  (○)I play tennis every day.「私は毎日テニスをします」
  (×)I play a tennis....
  (×)I play the tennis....
 剣道・柔道・空手などの武道は、play は使わず、do, practice, engage in
 を使います。
  We practice boxing every Saturday.
     「私たちは毎週土曜にボクシング(の練習)をします」
 スキー・スケートも球技ではないので、play は使いません。
  (×)I play skiing. (×)I play ski.
  (○)I ski.「私はスキーをします」
 球技ではありませんが、「トランプをする」は、play cards といいます。
  Let's play cards.「トランプをしようよ」
 (2)「(楽器を)演奏する」の場合は、楽器の前に the を付けるのが普通です。
  実を言うと、省略するときもあります。また、特定の場合には付けません。
  でも、中学生の方が試験問題を解くときには、付けた方がいいでしょう。付
  けなかったら、多分、はねられます。
  (○)You play the piano very well.
      「あなたはとても上手にピアノを演奏しますね」
  (△)You play piano....
 「弾(ひ)く」という訳も、よく使われます。バイオリン、チェロ、ハープ、
 オルガン、琴など、弾くものなら使えます。でも、ドラム(ズ)に弾くは似合
 いません。
 (3)「遊ぶ」も時々見かけます。
  Play with me.「私と一緒に遊んでよ」
 〔主語〕がなく、〔動詞の原形〕で始まっていたら、【命令文】の可能性があ
 ります。命令口調で訳してみましょう。しっくりくれば、OKです。
      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛
 友達が間違えて、pray と書いていたら、「それは『お祈りする』じゃー」と
 突っ込んであげましょう。
 prey ならば、「えじき」「えもの」「犠牲者」「捕食する」です。
 どちらも発音記号は[prei]です。
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◆哲学の言葉◆
 「大切なのは、単に生きることではなく、よりよく生きることだ」
    (プラトン著『クリトン』より・ステファヌス版ページ記号48b)
 死刑判決を受けたソクラテスは、友人のクリトンに脱獄を勧められる。信じら
 れないかもしれないが、当時のアテネは、比較的脱獄が簡単だった。また、も
 ともと死刑になるような罪でもないと考える人が多かった。原告人も、ただア
 テネから出て行ってさえくれれば……、と考えていた節(ふし)がある。脱獄
 したとしても、他国にまで追及されることはなかっただろう。
 しかし、ソクラテスは「よく生きることは正しく立派に生きることだ。不正を
 して生き残っても仕方がない」と脱獄を断る。そのときに言った言葉。
      http://philos.fc2web.com/socrates/crito.html
▼あとがき▲
 台風が過ぎ去り、また暑い日々が戻ってきました。
 でも、私の家の庭と裏の小さな畑からは、夜、虫たちの鳴き声が聞かれるよう
 になりました。静かに秋が近づいてきています。
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