2004年11月23日。 家の近くに長岡半太郎記念館・若山牧水資料館というのがあるのは知っていたが、 一度も入った事がなかった。 暇つぶしに、ふと入ってみた。 物理学者の長岡半太郎博士の別荘を、京浜急行電鉄が復元し、 横須賀市に寄贈したものだそうです。
建物に入ると、1部屋だけの資料室に様々なものが飾ってありました。 大体8割が若山牧水の資料で、2割が長岡半太郎の資料でした。 若山牧水の資料に並んで、牧水というお酒も置いてありました。
長岡半太郎は慶応元年、つまり江戸時代末期に肥前、現在の長崎県に生まれました。 明治42年、43歳で東京帝国大学教授だった長岡半太郎は、 北下浦でひと夏を過ごし、この北下浦海岸を気に入り、 翌年に長沢の農家を土地付きで購入し、昭和25年に死去するまで別荘として使用していました。
一方、若山牧水は大正4年3月19日に妻の病後療養のために転居してきて、
翌年12月28日には東京に戻っているので、2年弱の期間この近くに住んでいたそうです。
浦賀まで線路が延びたのが昭和5年、京急の久里浜駅が出来るのは昭和19年なので、 当時はかなりの田舎であったと思います。 まだ国道134号線もなく、別荘の前は海だったろうと想像します。
庭に長岡博士愛用の鬼の机が置いてありました。
石の机と椅子です。
座ると頭がよくなるそうです。
実際に座ってみると目の前に東京湾と房総半島の光景が広がり、気分のいい眺めです。
海岸に行くと、牧水夫婦歌碑と牧水文学碑が立っています。
元は長岡半太郎記念館・若山牧水資料館の目の前に建っていましたが、
道路工事のために100mほど東に移動しました。
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