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傾聴ボランティア
21世紀には、国民の3人に1人が65才以上という「超高齢時代」を迎えます。
高齢社会のイメージは痴呆や寝たきり、孤独、さらには医療や介護、福祉に対する不安など、暗い面ばかりで捉えられがちです。
さきごろ発表された2000年版厚生白書では新しい高齢者像を「長年の経験に裏付けられた能力と積極的に社会参加しようとする意欲を持つ人々」と位置づけています。
この白書からも高齢者=弱者で何でもやってもらう人から、社会に奉仕する自立した高齢者=与え手へのシフトが重要な課題になってきました。その為には高齢者を生かす社会作りが大切なことは勿論のこと、私たち自身もストレスを発散し、頭を使って精神的な緊張感を持った生き甲斐のある毎日を送る努力を積み重ねていかなければなりません。心の健康が体の健康に直結していることは長寿科学の研究からも立証されています。
アメリカで30年前に始まった「シニアピアカウンセリング」も、高齢者の問題は身体だけにとどまらず、心の悩みが占める割合が大きいことに気づいたことが出発点になっています。
私たちは高齢者とその家族の心のケアを目的とした活動を続ける傍ら、高齢者自身が年齢や体力に関係なく、社会の一員として、長い人生の中で培った経験、知識、叡智を存分に活かせる社会活動の機会と場をつくれないものかと模索していたなかで「シニアピアカウンセリング」に出会いました。
カウンセリングの技法を学ぶことにより、脳が活性化し、誰かの役に立つことによって、生き甲斐を見いだし、社会参加につながることにより人間としての尊厳が保たれ、そして何よりも高齢者同士がお互いに助けあう仕組み作りに貢献します。
シニアピアカウンセリングの普及活動は厚生白書が訴えている『真に豊かな長寿社会を実現するためには、単に、寿命を延ばすことだけではなく、心身に障害なく自立して暮らす「健康な長寿」を実現することが高齢者自身や社会双方にとって重要だ』としている定義の実践そのものだと確信しています。
皆様のご理解とご支援のもとに、シニアピアカウンセリングが一日も早く全国に広がっていくことを願ってやみません。
 
 
 

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