今年のゴールデンウィーク、まったく予定がなくてどうしようかと悩んでいた(笑)矢先、サックスバディが「青空の下で練習しね?」と誘ってくれたので(ありがとう)、ついでと言っちゃなんですが「じゃあその足で高槻(たかつき)ジャズ行かね?」と、誘い返してみました。 高槻ジャズ。。。。正式には『高槻Jazz Street』といいます。『ジャズスト』と親しまれているこのイベントも、今年で8回目。年を追うごとに参加グループも増え、今年は465グループ(単品(!?)で換算すると、約1500名の音楽屋さん!!!)が参加したそうな。場所は阪急高槻市駅やJR高槻駅前を中心とした43ヶ所の広場、ステージ、イベントスペース、ジャズバーなど。43ヶ所で、一日中なにかしら音楽やってるんです。すごいでしょ。遅いトコだと夜中の1:00ぐらいまでじゃかすかやってたみたい。 しかもこれ全部、タダ。無料で一日中ナマ音楽聴きまくれちゃうの!! そして、スタッフもみんなボランティア。プログラム作成とか、ステージの司会進行、器材のセット、見物エリアの交通整理、ゴミ分別などなど、とにかくすべてが善意によるモノ。すごいねー。2日間に渡る大イベントなので、かなりの時間をかけて念入りに準備をしているハズ。 出演者も、アマチュアだけでなく、普段ならお金払わなきゃ聴けないようなプロも名を連ねます。今年はFried Prideや越智順子サン(ジャズボーカル屋さん)、川島哲郎サン(サックス屋さん)などなど。街をあげての大イベントに、こんなビッグネーム達が参加してくれるっていうのは、スゴく嬉しいコトですよねー。 ちなみにこのジャズスト、募金や、グッズ販売などによる収益を、来年の運営費用に充てる、というスタイルです。Tシャツとか結構カワイイし、そのへんでついお金落としちゃうってカンジ(無料でこれだけ楽しめるんだから、Tシャツ一枚ぐらいならいいかなって気もするし) 高槻って、地味でちっこいトコだと思ってたのに、こんなにアツい街だったのねー。恐れ入りましたっm(_ _)m さてさて、毎年そんなステキな心意気で運営されているジャズスト。アタシにとっては初体験イベントだったので、 昼日中からクラーいジャズばっかやってるのか? と、わずかに恐ろしげなイメージを抱きつつの遠征だったのですが....「ジャズ」と銘打ってはいるものの、演奏される音楽ジャンルはけっこう多彩です。生粋のジャズやビッグバンドはもちろん、ブルース、ゴスペル、ブラスロック、ジャズファンクなどなど、若干ウルサ系の音楽もアリ(笑)でした。(さすがにポップスを演奏するグループにはお目にかかんなかったけど) そんなガヤガヤした中で、掘り出しモノ的なグループを見つけるのも、観客にとっては一つの楽しみであります。 ハイ、見つけてきましたっ。その名も『SPY』(スパイ)!! 6ホーン+4リズム(全員男性)の編成っていう段階で、充分にTower of Power的な要素バリバリなんですが、音っぷりがこれまた男性ならではの力強さなんですねー。そしてトロンボーン兼MC担当のみやけっちサン、しゃべりウマすぎ!!(爆笑)関西ならではの強気で小気味良いトークを武器に、グイグイと引き込んでくれます。 曲ももちろん、ホーンの魅力満載の楽曲揃い。もしかしてみんな、キャンディさん好きなんでしょうか....最後に演奏してたのが『Sax-A-Go-Go』だったのですが、ライブ・バージョンのアレンジをそのままコピーしてたし。男性ばかりで演奏する『Sax-A-Go-Go』って、すごく新鮮でした(笑) そして、さらにAmandaさんが脳天炸裂並みにハマりまくったのが『SpitFunk』(スピットファンク) 4ホーン+4リズム+ボーカルの9名プロ集団だそうです(うち、アルトサックスとバリトンサックスの2名が女性) ボーカルがメインの音楽スタイルなんですが、とーにーかーくー!! ホーンが鋭いっす。んで、動き方がめっちゃカッコいい!!! ハデなフォーメーションもないし、ガシガシ動いてるワケでもないんですが、動き方にキレやタメがあって、音と一体感があります。見ててハッとするカンジ。コレ見たら「アタシもこんな風に吹こう!!」って思う(←思いを馳せるのはタダ)って言うより、 アタシも混ざりたーい!!(←だから言うのはタダだって・笑) もともとは東京を拠点にしているグループのようですが、すでに関西にもファンがついているようで、演奏が始まる前から会場はギュウギュウ詰め。でも、会場がそんな状態になるのもわかりますわぁ。あんなん見せられたら、絶対ヤミツキになりますもん。45分なんて短すぎ、もっと聞かせろ!!って思ったです、ハイ。 そんなカンジで大賑わいのジャズスト、43ヶ所も会場があるので、回るのも結構タイヘン。というワケで、そのうち5ポイントに停車する循環バスが運行しています。その名も『パラダイス号』 車両はいたってフツーの市バスなんですが、乗ってみると、車内にアンプが.... 車内でも演奏してるんですよねぇ、これがまた(爆) 1周30分の周回コースを1〜2周走る毎に、演奏者が入れ替わっていきます。もちろん、これも無料。すっ、すばらしい!! そんなイケてる『パラダイス号』、あんまり居心地がいいので..... 2時間20分乗り続けました(爆) 最後の方はブルース・バンドが続いたので、『Sweet Home Chicago』を3〜4回ぐらい聴いたような気がします(苦笑) 結局、両日とも観に行ってしまったんですが(まさに安近短、理想的な連休の遊び方・笑)、すっごく充実モードでしたよー。思った以上に快適モードで遊べます。来年はお友達を誘って、皆サマもぜひどうぞ♪。 |