「なんでまた突然サックスなん?」 私が「サックスを習う」と言った時、周囲が見せた一発目の反応です。当然でしょうね。私の人生、どこを見たってサックスの「サ」の字の気配もないんですから(笑) というワケで、私がサックスを習う事にした経緯をチラリとご紹介します。 <サックスの「サ」の字誕生> 「サ」の字の気配もない、とは言っても、もともとサックスの音色は好きでした。ムードいっぱいで、ちょっとばかしエッチくさい感もある(笑)あの暖かくて柔らかい音。そんな音だから、ドラマや映画の盛り上がりシーンにおけるBGM用のお約束楽器として使われるのも当然かな、なんて思ったりします。「さあ盛り上がっておくれやす」と言わんばかりのベタなバラードも結構好きな私にとって、感動的な映像と共に、存在を強烈にアピールしてくるサックスは、「おぬし、やるな」的存在だったワケです。 インスト系音楽を聴くようになったのは、洋楽と映画にハマッた高校生の頃だったと思います。映画にハマると、その流れでサウンドトラックにも興味が出ますよね。その中にインスト系音楽が入っている事が多いので、自然にそういった音楽にも親しみを持つようになりました。このおかげで、歌アリ音楽とインスト音楽の両フィールドに対して、バランス良く興味を持てたんじゃないかなと思います。 ちなみにこの頃、親にせがんでグレンミラー・オーケストラの公演を観に連れて行ってもらった事があります。高校生のガキがグレンミラーって、なんかイメージが....(爆) <女神サマ、あらわる> 時は短大2回生の頃。「どしゃ降り」と言われた時期に就職活動をしていた私は、職を求めてアホみたいに履歴書を書きまくっていました(ああ懐かしい) この当時から、Amanda家は、某衛星放送局のエンターテイメント系チャンネルに加入していました。相変わらず映画好きだった私は、外大に通っているという事実を悪用(!?)して「これはhearing studyの一環なんだ」と親に言い訳こきまくり、毎日映画ばかり観ていました。年間200本ぐらいは観てたハズ(うーむ、よっぽどヒマだったんだな、大学って・苦笑) そのチャンネルで放送していたエンターテイメントニュースで、たまたま見かけたのがCandy Dulfer。全米進出して間もない(当時)25歳の彼女は、まだあどけなさの残る初々しい顔つきでインタビューに答えていました。 「サックス吹き? ふーん」 と、最初はいかにも興味なさげにボサーッと眺めていたのですが、彼女のライブリハ映像を見た瞬間、あたしゃ思いっきり吹っ飛んでしまったんす。 「Oh, my Goodness!! カンベンしろよ、姉さんカッコ良すぎっっっ!!」 その時に彼女が吹いていた曲(『Sax-A-Go-Go』)が、これまた超カッコ良くってねぇ。英語日本語混じりでワケのわからん雄叫びを挙げた私は次の日、某スポーツクラブの就職面接が終わったその足で、速攻CDを買いに行きましたさ。 突然私の前に現れたサックス吹きのお姉サマ。この7年後、私にこーんな人生が用意されていたなんて、誰が知った事かいな。あーこりゃこりゃ。 ちなみに上の画像は、日本では「パパ・ダルファー」という愛称(!?)で親しまれているCandyのDaddy、Hans Dulferとの2shot。パパはテナーサックス奏者です。親子でサックス吹きって....イケすぎ(感嘆) <偶然の偶然による偶然のための結果> しばらく浮かされていたCandy熱も次第に下がり、その後は洋楽ロードをまっしぐら。エアロビクスの指導を始めた事もあり、完全に洋楽一辺倒の生活になってしまいました。(指導中に使う音楽って、ほとんど洋楽ですからね) でも完全にCandyと切れちゃったワケでもなく、たまにCDを引っ張り出して聴いてみたり、エアロ指導時のBGMに使ったりしていました。 そして今年の2月、「コト」が起こったんです。 ある晩、家で新聞を読んでいた私の視線が「ライブチケット・インフォメーション」の欄に流れたんです。なんか面白そうなライブでもないかと眺めているうちに、なーんとなく目に入ったのがCandyのライブインフォ。5センチ四方程度のちっちゃなアドだったんだけど、なぜか妙に気になったんすよね。会場も近いし、ミュージカルなんかと比べりゃお値段もオトク。未体験のオールスタンディング・スタイルにも興味があったので、「んじゃ、行ってみようかな」って。 でも、その時点で既に公演わずか5日前。インターネットでのチケット取り扱い期限が過ぎていたのにもメゲず、次の日には現地へ赴いてチケットをゲットする勢いの良さ。こんなカンジで、フットワークも軽くパッと行動に出てしまうところが、「だからO型は....」と周囲から言われる所以なのかもしれない(笑) ライブ当日の模様はコチラを見ていただくとして、まあとにかく、あたしゃすっかり大盛り上がり!! 「こんなにイケてるライブ、なんで今まで行かんかったんやろ?」と思いましたよ。 そんなこんなで前回よりも強力なCandy熱に犯されてしまった私は、朝から晩までCandyのCDばかり聴くようになりました。それはあたかも「英語のシャワーを浴びよう!!」とかいう宣伝文句で驚異的に売上を伸ばしまくっている某英会話教材のごとし、です。 <シャカデリック!!> この時期、他にも何度かライブへ行く機会が重なった事もあり、音楽の楽しさを再び思い出した私は「久しぶりに何か楽器をやってみたいな」と思ったんです。 エレクトーンもいいけど、どうせなら全然やった事のない楽器も体験してみたい。『思い込んだら試練の道を』ならぬ『思い込んだら話も聞かぬ』のO型血液をグツグツに沸騰させ、ライブを観に行って感動したからという極めて安易な考えで(苦笑)、ヴァイオリンとサックスの無料体験レッスンに申し込んだワケなんです。 ヴァイオリンも結構面白かったけど、サックスを持った瞬間、「あ、なんか私、一年後もサックス吹いてそう」っていう奇妙な直感が働いたおかげ(←エスパーか?) で、サックスを習い始める事になったんですわ。 体験レッスンの時に味わった、あの奇妙な直感は果たしてホンモノだったのか....一年後が楽しみでもあり、恐くもあり....。 でもね、大枚はたいてCandyを手に入れた以上、今更エスパーもクソもないっしょ(笑) ね、そう思いません?? |