旅の恥は書き捨て
〜 New York City, NY 〜

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 *****12/29/2002(Sun)***** 




セント・パトリック大聖堂
(St. Patrick's Cathedral)

神聖な雰囲気に浸れます。
五番街沿いに位置する教会。1888年に建てられ、その大きさは全米最大。毎年3百万人もの人がこの教会を訪れる。全長123.4メートルと超のっぽさんであるため、どう頑張っても上から下まで写真に収めきれないクセモノ教会でもある(←なんたる言いぐさ・笑)

「どうせなら滅多に体験できない日曜ミサに参加してみよう」というワケで、朝8:00に訪ねてみました。ここに来ると、とても落ち着いた気分になれるのがとっても不思議です。厳粛な雰囲気の中、神父さんの声が教会中に朗々と響き渡る。私も思わずうつむいて、ジッとそれに聞き入っていました。

「汝の隣人を愛せよ」という言葉をよく聞きますが、ホントにその言葉どおりで、途中で周りの人達と握手を交わしたり、挨拶をしあったりするんです。私の前の席に座ってた人が、振り返って握手をしてくださいました。見知らぬ人ともこうして気軽にコミュニケーションができるって、すごくいいなぁ。しかも私、観光目的で教会に来ただけなのに、そういう人もひっくるめた全てを暖かく笑顔で迎え入れられるって、すごい事だと思います。心がささくれだってない証拠ですよね。穏やかな気持ちで毎日を過ごすって、自分だけじゃなく、周りも幸せにできるんだなって思いました。

その後、神父さんの元へ順番に聖餅(だと思う。もしかしたら「神の肉」って言われるパンだったかも?)をもらいに行くんですね。私達はキリスト教徒じゃないので、さすがに気が引けてもらいには行きませんでしたが、ミサの厳かな雰囲気を味わえただけでも、いい体験でしたよ。

実はね、教会のギフトショップの中で帽子を落としたんです。見回っても見当たらなかったんだけど、ギフトショップで落としたって事に確信があったので、店員さんに聞いてみたの。

「Excuse me, I think I lost my gray....」

と、最後まで言い終わらないうちに、お姉さんはパッと表情を明るくして

「GRAY HAT!! Right??」

と言いながら、カウンター越しに帽子を手渡してくれた。なんかすごーく嬉しかったな。お姉さん、そして拾ってくださった方、どうもありがとう!!








  
アメリカ自然史博物館
(American Museum of Natural History)
セントラルパークの西側に建つ巨大博物館。古代から現代に至るまでの様々な生物について、あらゆるデータや剥製などが展示されています。

まずは2000年2月に新設されたローズセンターへ。ここは宇宙をテーマにしたパビリオンで、宇宙や、地球上で起こる自然現象にまつわる写真やデータが展示されています。

このパビリオンでの一番人気はプラネタリウム。プラネタリウムってったってあーた、日本のショボいヤツを想像しちゃいけません。ヘタしたら酔いそうなぐらいのデカい規模ですから。NY郊外にお住まいの、Tさんのお友達曰く「このプラネタリウムはね、トム・ハンクスがナレーションやってるから人気高いの。早めに行った方がいいよ」との事だったので、この日2回目の上映を観ました。

場内が暗くなり、ドームの壁いっぱいに星空が再現され始めます。これがまた、ウワサ通りの巨大スケールで、ホンマに吸い込まれていきそうな気になりました。そして耳に心地良いボリュームで、ナレーションが流れ始めるんです。


あれ、トム・ハンクスにしちゃ、いつもより声がシブめだな


ボンヤリとそんな事を考えながら、美しい映像の世界に浸っていたアタシ。そのナレーションが実はハリソン・フォードだったという事に気づいたのは、上映が終わってからの事だったのでした。


「Amandaさん、何を今ごろ....最初に言うとったやん、『Hi, ハリソン・フォードです』って」


....そうだっけか(苦笑)


ホネロック(笑)
その後は自由行動。一時間半後にTさんと正面玄関で待ち合わせする事にしました。私は以前にもここを訪れていたので、今回は特に興味をそそられたセクションのみをピンポイントで回りました。え、何に興味をそそられたかって?....「恐竜セクション」と「爬虫類セクション」って言うたら笑うやろ、きっと。

知ってました? ヘビの肺ってね、めちゃ長いんですよ。位置的には人間とそう変わりなく、喉に近いところにあるんだけど、体の上半分ぐらいまで肺が伸びてるんです。「へーっ、そりゃ知らなんだ!!」とミョーにカンドーした私は、ついついその解剖模型をカメラでパチリ(笑)

その後、コブラやらニシキヘビやら、かなりリアルな模型や図を真剣に眺めてるうちに、ちょっと気分が悪くなってしまったのでした(そりゃそーやろ、あんだけヌメヌメした爬虫類ばっかりマジに見てたら・笑)








  

コロンビア大学(Columbia University)
1754年に設立された由緒ある大学。ハーバード大やイエール大などと共にアイビーリーグに属し、非常に人気の高い私立大学である。

先ほど電撃結婚なさった有名な某日本人歌手Uさんが、なにやらここの学生だとか....(まだ学籍入ってるんか?)『マンハッタン・ラプソディー』という映画の舞台もココ。バーブラ・ストライサンドがコロンビア大の講師役として出演していました。

コロンビア大の図書館です。
門から校舎群まで続く小道の両脇に植えられた木々は、なんとHoliday Season向けに電球でキレイにデコレーションされていました。そんな光景をバックに記念撮影したり、イルミネーションを見物しながら学内を散歩している一般ピーポーがいる。

それだけでもビックリものなのに、気の遠くなるようなバカでかい敷地に、超立派な図書館やら学生センター、校舎などがドドーンとそびえ立つ。オマケに学内専用らしき救急車(←「Columbia University」ってロゴが入っている)まで停まっている。一体ここはなんだい? マジで大学??

「入学初日は絶対に迷子やな....」
「うん....」

さすがエリート私学。授業料もタダもんじゃないとウワサは聞きますが、あのゴージャスさなら、それも頷けるってもんです。

学内見物をする前に、コロンビア大学ブックセンターに立ち寄りました。学生達が講義で使うテキストや学用品、大学のロゴが入ったグッズなどを売っているトコロです。ロゴ入りグッズはお土産としても重宝するので、Tシャツだのブルゾンだのと、両手いっぱいにグッズをゲットする私達(笑)

ここで私は、とても欲しかったモノに出会えました。先日、通販カタログで見つけて妙に気に入ってしまい、あったらいいなーって、渡航前から密かに期待してたモノだったので、喜びもひとしお。そのアイテムとは....

『The Worst-Case Scenario』

大学の門です。これは、最悪な事態に遭遇してしまった時、どのようにして生き延びるかが書かれてあるHow To Bookなんです。「爆走するラクダをなだめる方法」「砂漠で生き延びる方法」「屋根から屋根へ飛び移る方法」「税関への賄賂の渡し方」などなど....ね、なんか怖いもの見たさで読んでみたくなりません?(←私ぐらいか?) これがまた、年末セールで半額だったの。くーっ、嬉しいねえ。








『デ・ラ・グアルダ』(『De La Guarda』)
1998年初演のオフ・ブロードウェイ・ミュージカル。その奇抜な演出が「これまでにない面白さ」とクチコミで広がり、一時はチケット入手が困難とまで言われていた作品。

これねー、数年前にTVでチラッと観て以来、ずっと観たいと思ってたんです。70分間ずっと立ちっぱなしという観劇スタイルで、特にこれといったストーリーはナシ。ハーネスを体にセットしたキャスト達が、壁づたいに走り回ったり空中アクロバットしてみたり(←『トゥーム・レイダー』のアンジェリーナ・ジョリーをイメージしていただければOKです)という、キャストだけでなく、観客にとっても体力勝負のステージなのです。

天井から降ってきた風船と、ゴム製の昆虫。そしてパンフレット。
天井やら床やら壁やらと、キャスト達が縦横無尽に動き回るので、上演中なのに「はーい、今からここをキャストが通るよ。危ないからどいてね」って交通整理されちゃうのはほんの序の口。天井から降ってくる水でキャストは濡れネズミ。そんな彼らに運良く(?)捕まり、ハーネスを体に巻きつけられて、キャストと宙を舞うハメになる観客も水浸し。「視聴者参加型ミュージカル」ってカンジですかね(笑)

私なんて、水浸しのキャストに「きゃーっ、いいコいいコ!!」ってカンジで頭クシャクシャなでられたんですよ〜!! まさかこの歳になって頭なでられるとはね....「おさげ」してたから、余計にガキっぽく見えたんかな。いやー、でもアタシ、きっとあのキャストより年上でっせ(苦笑)

かなりハイパーなノリなので、自らその雰囲気を楽しもうとする姿勢が必要です。そうじゃないと、あのテンションについて行けなくなります(^^;) 半分ぐらいは制作側の自己満足ワールドなので、そのあたりは覚悟してくださいってカンジの作品でした。








▲▼この日のオマケ 〜 City Pass▼▲

各観光スポットの入場料は、平均10〜12ドル。一週間ぐらいじゃ消化しきれないほどの観光スポットが点在するNYでは、入場料だけでもかなりのコストがかかります。

拝んじゃいたいCity Passそこで登場するのが、観光客の強い味方とも言える「City Pass」というチケットブック。これは、近代美術館やエンパイア・ステートビルなど、NYにある7つの主要観光名所の入場チケットが一冊にまとまったもので、値段は38ドル。通常の料金で7つのチケットを買うと85ドルになってしまうので、そう考えるとめちゃオトクですよね♪ ちなみに私は7箇所のうち5箇所を回ったので、ホンマに「City Passサマサマ」ってカンジでした。

このCity Passは、割引該当場所となる7箇所の観光スポットのチケットカウンターでゲットする事ができます。