人間が死ぬ時 その体は21グラムだけ軽くなるらしい 角砂糖8個分に相当する重さ それがなくなるという事は 一体何を意味しているのか |
ある交通事故が全ての始まりだった。事故を起こしてしまったジャック、その事故で、夫と二人の娘を亡くしてしまったクリスティーナ、そして、重い病気を患い、心臓移植を待つポール。クリスティーナの夫の心臓がポールに移植された瞬間から、3人の人生の歯車は、思いもよらないかみ合わせで回り始めた。 21グラムというそのわずかな重みが、彼らにどういった人生を歩ませるのか。生死は何を意味するのか。繊細な人が見ると、向こう3日間は確実にヘコみモードへと突き落とされる(笑)シリアス作品である。 |
<時間の絡み合い> この映画は、始めから最後までが必ずしも時間の経過どおりには並んでいない。よくあるフラッシュバックではなく、かと言って『メメント』のように「わかんねーんだよ!!」と発狂したくなるほど難解なものではない。時系列でストーリーを追っていく中、ところどころに突然「あれ、これっていつのハナシ?」というシーンが挿入されるといった、ちょっと不思議な時間軸ワールドなのである。 例えてみれば「昨日さー、友達と買い物へ行ったの。まずカバンを買って、その後に服を買って、帽子を買ってからお茶したの....ちょっと待って、服を買ったのは帽子を買った後だったわ」みたいな、ちょこちょこと時系列にきっちりハマらないシーンが混ざりこむようなカンジである。これが一体何を表現していたのか、正直言って今でも解釈に苦しんでいる。誰か「あたしはこんな解釈をした」という方がいらっしゃれば、ぜひお教え願いたい。 しかしながら、この「時間のネジれ」があったおかげで、オープニングシーンはアタシにとって、とても印象的だった。あーゆーの、結構好みだなあ。 |
<オスカー・パワーのメインキャスト> |
<そして「21グラム」の定義> |