意外なほどCMのpromotionに力が入っている映画『トゥームレイダー』の出演により
日本での知名度もグンとアップしたAngelina Jolieのご紹介。
昨年以来、私がもっとも注目している女優さんです。


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Angelina Jolieってこんな人

1975年6月4日、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。ダスティン・ホフマンやメリル・ストリープを輩出し、演劇学校の名門として名高いLee Strasberg Theater Instituteで演技を、ニューヨーク大学で映画についてを学ぶ。ファッションモデル、また、ミートローフやレニー・クラビッツのmusic video出演などを経験し、1995年に『サイボーグ2』で本格的な映画デビューを飾った。その後、独特の個性と存在感で着実にキャリアを伸ばし、Academy Awardsを始め、Golden Globe AwardsやNational Board of Reviewなどの演技賞を受賞。その優れた演技力は高く評価されている。余談かもしれないが(??)、『狂っちゃいないぜ!』で共演したBilly Bob Thorntonと1999年に結婚。20の年齢差もなんのその、変わり者同士のラブラブカップルとして広く知られている(笑)

最近のAngelinaには、演技の他に、新たにもう一つ情熱を注ぐ場が加わった。『トゥームレイダー』の撮影のために訪れたカンボジアは、彼女の人生においての大きな転機となったようだ。同国が抱える国内情勢問題に興味を持った彼女は、国連やその他の公的機関に連絡を取り、難民についてのリサーチを始めた。その真摯な姿勢が高く評価され、2001年8月には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使を任命される。アフリカやカンボジアなどの視察に加え、米国同時多発テロの影響により、今後の情勢が悪化すると思われるアフガニスタンへ100万ドルを寄付するなど、社会貢献度の高い活動も行っている。

「Jolie」は彼女自身のミドルネームであり、本名はAngelina Jolie Voight。映画に詳しい方なら、1978年に『帰郷』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したJon Voightの娘だとおわかりになるのではないでしょうか。しかし、今やオスカー俳優の仲間入りを果たした彼女にとって、そんな冠言葉は既に無用であると言ってもいいでしょう。







実はスゴイんだってば

十代の頃はヴァンパイアや黒魔術に興味を持ち、それらに関する文献を読み漁っていたと言うAngelina。そんな彼女が夢見た職業はなぜか「死体防腐処理の仕事」....つまり葬儀屋だったとか。アカデミー俳優のパパはさぞや驚いた事だろうな(笑) また、彼女はかつて自殺願望を持っていたらしく、「自分を殺してほしい」と殺し屋に依頼した事があるという極めつけのエピソードがある。結局、依頼した殺し屋に説得されて思いとどまったらしいが....しかしなぜ他殺スタイルによる自殺を望んだのか、以下が彼女の弁である。

「自殺すると、周りの人間が私の死に対して責任を感じてしまうかもしれないでしょ」

これを読んでなるほどと納得してしまったのは私だけだろうか。メディアを通じてそんなハチャメチャぶりが人一倍目立つ彼女ではあるが、「早くいろんな世界を見てみたいから」という理由でしゃかりきに勉強し、Beverly Hills High Schoolをわずか一年半で飛び級卒業してしまったという経歴の持ち主でもある。超個性派にして超キレもの ─── 時代はついに新しいタイプの女優を生み出した....のかなあ?








オススメMovies starring Angelina Jolie

結構どれも面白いので、散々迷った末のチョイスです。

『Lara Croft : Tomb Raider』(邦題:『トゥームレイダー』)
英国のお嬢様でありながら、実力派のドキュメンタリー・カメラマンとして生計を立てる、お転婆トレジャーハンターのララ・クロフト。天変地異をもたらすと言われ、わずか5000年に一度の割合で起こる「グランド・クロス(惑星直結)」を目前に、時空を支配できるホーリー・トライアングルをゲットすべく、極悪非道(!?)秘密結社「イルミナティー」に戦いを挑む、120%痛快娯楽アクションムービー。ハリソン・フォードの俳優人生における代表的キャラ、インディアナ・ジョーンズと戦わせたら、頭脳と度胸は互角、おそらく歳の若さでララ・クロフトが体力的に勝利するだろうと、私は密かに思っている(爆)

なんと言ってもこの映画の見どころは、ただでさえ大きい上にパッドを突っ込んでできあがった胸....ではなく(笑)、見事にシェイプされたボディでしょう。約3ヶ月に渡る過酷な肉体改造トレーニングとダイエットに取り組んだ結果、彼女はこの映画に登場するアクションシーンを、ほぼスタントなしでこなす事ができたそうです。劇中、前後に大きく揺れる丸太の上に立つという危険なシーンがあるんですが、スタント・スタッフよりも彼女の方がうまくバランスを取っていたとか。このたくましい女優魂、あたしゃ完全にホレたって(爆) 踵の靭帯を切るアクシデントをも乗り越え、痣だらけになって頑張った彼女の勇姿、とくとご覧あれ。


『Girl, Interrupted』(邦題:『17歳のカルテ』)
1993年に発表され、批評家から絶賛を浴びたスザンナ・ケイセンの回想録を基にした、精神病院に入れられた少女達の葛藤を描いたヒューマンドラマ。この作品の製作総指揮を務める若手実力派女優ウィノナ・ライダーが、原作者であるスザンナを演じている。精神病院が舞台であるため、「正気と狂気の境界線」がテーマというヘビーな作品ではあるが、観た後にズーンと落ち込んでしまいそうなほどの暗さはない。むしろ奇妙な形ではあるが、強い絆で結ばれた少女達の青春映画と言えるかもしれない。

Angelinaは、8年もの間クレイムア精神病院に入院している少女、リサ・ロウを演じています。患者達のリーダー的存在で反社会的傾向が強く、何度も病院から脱走して問題を起こしては連れ戻されてくるという超厄介者。しかし、自分と同じく世間から落伍者としての烙印を押されてしまった少女達に対しては、その荒々しさの中にも優しさを見せる友達思いの人間でもあります。Angelinaは、この起伏の激しく複雑な性格の少女を存在感たっぷりに演じ、アカデミー賞・助演女優賞を受賞しました。個人的に一番見ていただきたいのは、リサが、吐いて白く見える息を手でつかもうとするところ。わざわざ特筆する必要のないふとした仕草だけれど、なぜか私には、この仕草がリサという人物を理解するのに大きな役割を持っているような気がするんですよね。


『The Bone Collector』(邦題『ボーン・コレクター』)
Jeffery Deaverのベストセラー小説の映画化。職務遂行中に大怪我を負い、半永久的にベッドでの生活を強いられている科学捜査のエキスパートと、少女時代の出来事にトラウマを持つ警察官。ある事件をきっかけにチームを組む事になった彼らが、マンハッタンを舞台に残虐な連続殺人事件を追うサスペンス・スリラー。『フィラデルフィア』や『グローリー』など、硬派な役をやらせたら右に出る者はいない(←私の個人的意見ではそうなる・笑)デンゼル・ワシントンの主演作品。

これ、めっちゃくちゃコワイ!! 映画公開当時、デンゼル・ワシントンを目当てに一人で劇場へ見に行ったんですけどね、「わ、やべっ、一人で来るトコ間違えた!!」って思うぐらいコワイのぉぉ〜〜〜(ToT) 映像がかなり生々しいので、怖がりな人にはちょっとキツイ映画かもしれません。話の展開で一部「なんじゃそりゃ!?」って思っちゃうとこもありますが(^^;)、それ以外は非常にGoodなのでお許しを。Angelinaは、体が動かないデンゼルの手となり足となって、マンハッタンを駆け回る警察官アメリア・ドナヒーを演じています。今ほどアクの強いオーラ(!?)は放たれていませんが、みずみずしい演技がとても心地良く感じます。コワイ映画の清涼剤的存在って感じでしょうか、ナチュラルな笑顔がとてもカワイイですよ(^^)

それよりも何よりも私としては、『Third Watch』というアメリカのドラマで有名になった俳優さんが、Angelinaの彼氏役で2シーンだけ出てたのに驚きました。ああボビー、君にもこんな下積み時代があったんやなあ(笑)


*本ページに掲載されていない、その他の主な出演作品

『Gia』(邦題:『ジーア/悲劇のスーパーモデル』)
次第にドラッグへと溺れていく実在のファッションモデル、ジア・カランジの生涯を綴った作品。Golden Glove Awardsを受賞しただけある迫力のある演技が見事です。

『Playing God』(『不法執刀』)
意識は完全に、主演のDavid Duchovnyに行ってしまってたので、「そう言えばあの女の人....だったかな?」程度にしか覚えていない....ごめんよAngie(汗)

『Playing By Heart』(『マイ・ハート、マイ・ラブ』)
「よー喋るオンナやな!!」と、最初はちょっと敬遠気味だったのが、次第にキュートに見えてくる。好きな男の子の前では強がりだけど、実はシャイな女のコ・JoJoを好演。

『Gone In 60 Seconds』(『60セカンズ』)
Angieのアネゴ的イメージ全開。マジでカッコいいっすよぉぉ!! 役としてはそんな重要じゃないけど、やっぱ彼女には華があるね。








*Angelinaについて最後にヒトコト。

今、私の周りには、テキスト作成のために読み漁った雑誌やら映画のパンフレットやらが散乱しているんですが、読めば読むほど、この人ってホントに自分自身の気持ちに対して素直に生きてるんだなって思えます。ギョッとするような爆弾発言が頻発する彼女ではありますが、全然イヤミがなくて、むしろそのあっけらかんとした物言いに気持ち良ささえ感じてしまうほど。いいですね、こういう人(^^)

2001年2月22日より、Angelinaは3週間に渡ってシエラレオネとタンザニアの難民キャンプを訪れました。その時の彼女の手記を読んだのですが、非常に興味深いものでした。「生きている事がラッキー」という言葉が印象的であるこの手記は日本語でも読む事ができるので、是非ご覧になってくださいまし。

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『17歳のカルテ』

『60セカンズ』

『ボーン・コレクター』