これがオススメ、Charlize's Movies
上にも書いたとおり、彼女の出演作品はデキの差が激しい(私が言うのもなんですが....)ので、二つのタイプにわけてご紹介します。
1.作品自体を楽しめるモノ
『Mighty Joe Young』(『マイティ・ジョー』 1998年作)
1949年に制作された『猿人ジョー・ヤング』のリメイク作品。未だに人間の手によって汚されず、自然の美しさが残るアフリカの奥地。ジルは動物学者である母親、そして大の仲良しである野生ゴリラ・ジョー達と幸せに暮らしていた。しかしある晩、ジルとジョーの母親は密猟者によって殺されてしまう。十数年後、いよいよ密猟者による動物捕獲が本格的になり、ジャングルの平和が脅かされ始めた時、ひょんな事から知り合った動物学者グレッグの誘いで、ジョーがロサンゼルスの動物保護センターで引き取られる事になった。ジャングルから大都会へとやって来たジルとジョーは....??
ディズニー作品なので、超安全パイです(笑) マルコビッチのページでも書いたのですが、私、この映画だけは何があっても観ないでおこうと思ってたんですよ。「ディズニー映画」+「動物モノ」+「人間と動物の触れ合い」....ね、いかにも泣かせ狙いの素材がてんこ盛り。ハナシが見えてますやん(笑) でも、結構辛口なコメントが載るサイトで意外にいい評価が出ていたので、騙されたと思って観たワケです。そしたらアナタ、もう号泣もいいとこ!! ティッシュぐっちゃぐちゃになるまでしゃくり上げて泣きましたよぉ!!
もちろん、Charlizeはジル役で出演しています。彼女自身がアフリカ生まれだからって事もあるのか、すごくハマってるんですよね。こんがり日焼けした肌と、元気いっぱいの笑顔がとても健康的。ジャングルで、ジョーとかくれんぼをするシーンがあるのですが、本当にゴリラちゃんとお友達なんじゃ....!? って錯覚起こしそうになるほど自然なんです。笑いあり、涙ありで、純粋な心で観れば必ず楽しめる作品です。彼女の伸び伸びとした演技に注目してください。
『The Cider House Rules』(『サイダーハウス・ルール』 1999年作)
文学作家ジョン・アーヴィングの名作を、『ショコラ』『シッピング・ニュース』などを手がけたラッセ・ハルストレムが映画化。舞台は第二次世界大戦中のアメリカ。捨て子のホーマーは孤児院で、産婦人科医のラーチに育てられる。彼は、望まない妊娠をしてしまった女性のために堕胎を行っていたのだ。そんなラーチを手伝いながら成長していくホーマー。青年になった彼は、自立を目指して孤児院を出る決意をする。1999年度アカデミー賞では、作品賞を始め7部門にノミネート(うち、助演男優賞・脚色賞の2部門を受賞)された、評価の高い作品。
やるせない、切ない、人生っていろいろあるんだな....そんなふうに思えてしまう映画です。いろんな人間関係が描かれていて、必ずしも全てが正しく、キレイな関係であるというわけではない。でも、それぞれの関係に意味があって、頭ごなしに否定できるものじゃない。ちょっと暗いイメージの映画ですが、これはかなり良いです。Charlizeはこの作品で、主人公ホーマーの人生に大きな影響を与える女性キャンディを演じています。どちらかと言うと感情の起伏が激しい(「キレてる」って言っちゃった方が早いかも)役の多い彼女ですが、この作品では、彼女なりの抑えた演技が光っています。今じゃ立派な「スパイダーマン」と化した(笑)ホーマー役のトビー・マグワイアもナイスです(^^)b しんみりとした作風ではありますが、若手俳優が健闘していて、とても見応えアリですよ。
『The Yards』(『裏切り者』2000年作)
ホアキン・フェニックスやマーク・ウォールバーグといった才能ある若手俳優達が、その芸達者ぶりを惜しみなく披露しているハードボイルド・サスペンス。舞台はニューヨーク。古くからの友人だったウィリーをかばって刑務所に入れられ、16ヶ月の刑期を終えたレオは、叔母の再婚相手フランクが経営するNYの地下鉄車両修理を手がける会社で職を得る事にしていた。ウィリーもそこで働いていたのだが、実際のところは、仕事を発注してくれるよう役人に賄賂を渡すのがウィリーの仕事だった。レオも次第にウィリーの仕事を手伝うようになるのだが、ある事件がきっかけとなり、レオに殺人容疑がかけられてしまう....。
民間企業と政府間の贈収賄、内部告発、(いい意味ではない)ファミリー・ビジネスなどの硬派な素材に、複雑でちょっぴり切なささえ感じさせる人間関係がピリッとしたスパイスを効かせていて、とても見ごたえのある作品です。最近の映画の中では群を抜いて脚本の完成度が高いように感じました。登場人物が多いので、人間関係が把握できるまでちょっとツライかもしれませんが、それをクリアできれば、あとはグイグイ引き込まれてしまうこと間違いなし。若手俳優がメインで頑張っていますが、脇を固めるベテラン陣も見事。なんてったってエレン・バースティンとフェイ・ダナウェイが姉妹役ですよ、ビックリだと思いません? そんな豪華キャストに混ざってCharlizeはエリカという役を演じています。エリカはレオの従兄弟であり、ウィリーの恋人であり、そしてファミリー・ビジネスを牛耳るフランクの義理の娘、という複雑な人物。ダークでパンキッシュな役柄もイケる事を証明しています。
2.キャラクターを楽しむ作品
『The Legend of Bagger Vance』(『バガー・ヴァンスの伝説』 2000年作)
自分らしいスウィングを失い、今や酒とギャンブルがお友達、という自堕落な生活を送る元天才ゴルファー・ジュナが、半ばヤケになって参加したエキシビション・トーナメント。はたしてジュナは、自分らしさを取り戻す事ができるのか? ロバート・レッドフォード監督作品で、思い込んだら一直線のなりきり若手俳優マット・デイモンと、シリアスでもコメディでもそこそこハマるウィル・スミスのゴルフスウィングまで拝めちゃうという、結構おいしいオマケつき。
Charlizeは、大地主の娘アデール役。この映画の主軸となるエキシビション・トーナメントを開催する重要な人物です。1940年代のお話なので、当時の主流だったエレガントな衣装と帽子を身にまとっているのですが、これがまた驚くほどめちゃめちゃ栄えまくってる!! チャップリン映画のヒロイン役で出てきてもおかしくない。意外に古風なお顔立ちなのかも、と、これまで気づかなかった彼女の魅力を堪能する事ができました。コミカルな演技にもご注目。
『The Devil's Advocate』(『ディアボロス / 悪魔の扉』1997年作)
これまで一度も公判で負けた事がない敏腕弁護士ケビン。若いながら並外れた才能、名声、美しい妻....全てを手にしてフロリダで幸せに暮らしていた彼は、その腕を変われてマンハッタンの大手法律事務所に移籍した。しかし、何もかもが完璧だと思い込んでいた人生に、だんだん暗い影が差し始める。ゲップが出そうになるほど濃厚な(!?)演技を見せてくれるアル・パチーノと、クールそうに見えるけど、実は泣きの演技をやらせると意外にグッときてしまうキアヌ・リーブス。二人の丁々発止が見ものですが、最後は....surprrrrrrrise!!(ニヤ)
Charlizeは、キアヌの妻メアリー・アン役。荒削りなところもありますが、スクリーン・デビューしてわずか2年目とは思えないほどのいい演技なんじゃないかな、と思います。妻をほったらかして狂ったように仕事にのめり込んでいくダンナとは対照的に、一人も友達がいないNYで孤独に耐え忍ぶメアリー・アン。次第に精神を病んでいくその姿にゾクッとし、思わず涙させられました。しかしこの人、ため息出ちゃうぐらいヌードがキレイなんですよねー。
その他の主な出演作品
『Reindeer Games』(『レインディア・ゲーム』)
Charlizeの役柄は面白いけど、プロットが転がりすぎか? ベン・アフレックがちょっとね....(苦笑)
『Men of Honor』(『ザ・ダイバー』)
話はいたってシンプル。熱血モノがお好きな方にオススメ。歯を食いしばって頑張るキューバ・グッディングJr.が熱いです。
『The Astronaut's Wife』(『ノイズ』)
NYの観光映画だと思って観れば、全ては許されるでしょう(笑) 隠れポイントは、彼女の華麗なバレエスキルをちょこっと堪能できる事!!
『2 Days in the Valley』(『2days トゥー・デイズ』)
ジェームス・スペイダーなど、有名人多数出演の隠れた秀作。Charlizeの長〜〜〜いバンビちゃん足がキレイ。『The
X-Files/映画版』のバーテンダー役として、某業界では結構有名な(笑) グレン・ヘドリーも出演しています。
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