January, 2005








『The Rookie』(『オールド・ルーキー』)

あの夢をもう一度....一度は捨てたメジャーリーグへの夢を追っかける、おっちゃんドリーム・ストーリー。ディズニーが配給元なんで、ハナシのイメージはだいたい想像つくでしょ(笑)

ジム・モリスという人をモデルにした実話がベースになってるそうです。剛速球が投げられる選手として一時メジャーリーグ入りしてたそうなんですが、肩のケガで現役を引退し、田舎の高校教師&野球部コーチという生活に落ち着いていた3児のパパ。そんなおっちゃんがメジャーに復帰するんすよ、ありえねー!! でもマジで実話だってんだからアメリカってスゴイ(笑) とにかく、安心して観ていられる作品です。なんせディズニーだし(←くどい・笑)

主役のジム・モリスをデニス・クエイドが演じてました。余計なハナシですが、デニス・クエイドの元嫁はメグ・ライアン。この二人、長年に渡って『おしどり夫婦』的な存在でしたが、数年前に離婚(メグがラッセル・クロウと浮気したから、とゆーのが離婚の理由らしいけど、それはどーでもいいや)離婚するまでは、どちらかというとメグの方が人気があった。出演作もそれなりに話題性があったし、かたやデニスの作品はそれほどメジャーにはならなかった。しかし離婚を期にその立場が一転。メグがイメージ一新を狙って出演した『イン・ザ・カット』もイマイチの成績で、挙句『Against the Rope』は日本未公開の扱い。それに引き換えデニスは本作の後『デイ・アフター・トゥモロー』に出演して大ヒット。この二人、結婚&離婚で共に大きく人生変わっちゃったみたいです(苦笑)








『Solaris』(『ソラリス』)

てっとり早く言えば、エイリアンが人間を襲うオハナシ。

ソラリスというのは、惑星の名前。ここに住んでる人たち(ソラリス人?)は自分の体を自由自在に変える事ができるんですが、それを武器にして人間にササッと憑いちゃうんです。あーこわ。もともとは旧ソ連で作られた『惑星ソラリス』という映画がオリジナルだそうで、今回アタシが見た『ソラリス』は、『オーシャンズ11』の監督でもあるスティーブン・ソダーバーグが100分に縮めて焼き直したもの。ソダーバーグらしく、とってもスタイリッシュ(と言えば聞こえはいいが、単にコンパクトなだけと言えん事もない)仕上がりっぷりになっている。

作品は、ハッキリ言ってジミ(苦笑) ストーリーも単純だし。でも映像はキレイ。ちょっと冷たい印象を受ける気がしないでもないけど、メンソール系の色合いというか(なんちゅー例えや)、水の世界を見てるようなカンジ。音楽やセリフの量がかなり少なめなので、映像が余計に印象強く感じるのかもしれません。

これってさ、結局、ジョージ・クルーニーは○○(←伏せときます)の世界を選んだってコトよね?(←ちゃんとストーリー理解してんのかAmanda!?・爆)








『HABLE CON ELLA』(『トーク・トゥ・ハー』)

交通事故で昏睡状態になったアリシアと、競技中の事故で同じく昏睡状態になった闘牛士リディア。 そんな彼女達をそれぞれ介護するベニグノとマルコの愛情物語&野郎同士の一風変わった友情物語。

ゴメンナサイ。ちょっとこれ、生理的にダメでした。っつーのも、乱暴にこのプロットを言ってしまえば、介護士のベニグノが昏睡状態のアリシアを世話するってハナシで、テーマは「愛」なんですね。詳しくは映画を見ていただくことにして、とにかくこのベニグノは、アリシアを心から愛してるワケですわ。で、愛情たっぷりに介護する。服を着替えさせたり、髪を洗ったり、体をマッサージしてやったり。髪が伸びたら切ってあげて、生理でシーツが汚れたら取り替えて、お化粧までしてやって、毎日いろんな事を話しかけて....そんな彼の一連の行為は、果たして究極の愛なのか、ただのストーカーなのか。論点はズバリそこなんです。

これだけ書くと「お、ベニグノっていいヤツぢゃん」って思われるでしょうけど、全編通して観ると、めっちゃ複雑になりますよ。これを「究極の愛だ」なんて言えるのは、おそらく順調な恋愛しかした事のない人ではないかと....ストーカーされた経験のある人、もしくはそれに似たような体験をした人には、絶対にキツい映画だと思います。

不幸にしてアタシもちょっとムカツく経験をした人間なので、これを冷静に語るのはちょっとムリ。なので、ご自身の目と感覚で確かめてみてくださいませ。









『The Dancer』(『ダンサー』)

ダンスにかける情熱は誰にも負けないダンサーと、そんなダンサーの魅力のトリコになった科学者がタッグを組んだコラボレーション映画。

いつもより多めの生活臭さをプロットから感じはしたけれど、リュック・ベッソンが一枚かんでるだけあって、やっぱり根底には「スタイリッシュ」というイメージが存在してました。映像がね、すごくキレイでした。あのシーンはどうのこうのとか深く考えるよりも、MTVっぽいノリで観る方が面白いかもしれません。

ダンサー役を演じていたミア・フライアのダンス....ダンスと言うよりはむしろ、本能が感じるままに動いてるって言った方がふさわしいかもしれない(モダンダンスの究極型ってカンジ?)けど、すごく迫力がありました。彼女は言葉を話せないという設定なんですが、セリフがない分、目の表情やダンスでの感情表現がすごく際立っていて、観てて全く飽きなかったです。ミアは主にコリオグラファーとして活躍してるようなので、他の作品も見てみたい気がします。『Wasabi』とか『フィフス・エレメント』でもコリオグラファーやってるらしい....なんの振り付けしてるんやろ?