生が一番!?
望遠鏡で見る天体は、星雲のように淡い天体ばかり出ない。惑星や月のように明るく見やすい天体もある。同じ口径なら写真よりよく見える(ちょっと前までは、肉眼観察の方が断然優れていた。現在は強力なデジタル処理でより鮮明な画像が得られるようになった。そのため惑星の模様が見た目より高コントラストなものが多い)。おもわずため息が出るほど美しい。また明るく見つけやすいので最初に望遠鏡を向ける天体だ。これらで望遠鏡の扱いや覗き方を慣らそう。明るくても忘れられている? のが二重星(様々な二重星があるから判りにくいのか?)。色の対比やコントラストがすばらしく、写真では表現できないほどで、まさに輝く宝石だ。
写真は木星(左)と白鳥座の二重星・アルビレオ(右)
星を見づらくさせる悪シーイング
どのくらいの大きさに見える? 視野内での見え方
星雲より見やすい星団
ほとんどの場合、星雲より見やすいのが星団だ(散開星団と球状星団がある)。淡く広がる光芒の星雲よりは、星の集団の方が見やすい。とはいえ(ブレセペなど肉眼で見えるものは別として)これも写真のイメージとは若干違う。写真で星を表現すると、写真の階調の中で一番明るい白に近くなるが、覗いてみるとくすんだ銀色といった感じだ。写真は球状星団のM3。左が眼視イメージで、微光星の大集団はそれほどはっきり見えないが、写真のイメージ通り? 中心部まで糠星がびっしりつまり、無数の星が揺らめく様は筆舌に尽くしがたい。写真では密集した中心部が露出オーバーで飛んでいるので、周辺の星より中心部が強く輝いている様に写っている。なお口径により星に分解できない星団は輝いた星雲のように見える。