HOME初心者の挑戦ものがたり > 初心者体験記 > 株式移転(基本的流れ)




初心者体験記




■株式移転(基本的流れ)

<株式移転時には株価が上がる?>
今回、セブン&アイ・ホールディングスの株で“株式移転”を経験しました。 保有していたヨーカ堂が8/25で上場廃止となり、 セブン&アイ・ホールディングスとして9/1から再上場したのです。

セブンイレブン、ヨーカ堂、デニーズ株がセブン&アイに統合され… それぞれ持っていた株にセブン&アイの株が比率によって割り当てられ…云々。

…何気に保有継続を決め込みましたが、わからないことだらけです(泣)

・ヨーカ堂100株に対しセブン&アイ120株がもらえるようだが…実際どうなるのか?
・端数分の20株の扱いは? ちゃんと売れるのか?
・再上場後、セブン&アイの株価は…どう動くの?

今後も第一製薬&三共の統合などで同じケースがあるようです。 今回いい機会なので、しっかり勉強しておこうと思いました。

また株式移転が行われる際は、得てして株価は上がる傾向にあるようです。 本当かどうかわかりませんが、こちらもあわせて検証しておこうと思います。



<まずは割当比率をチェック>
まずセブン&アイにおける株式移転の流れを振り返っておきましょう。

さかのぼること4/20、セブン&アイ・ホールディングス持株会社の設立および ヨーカ堂株などの株式移転の発表が行われました。そのとき発表された割当比率というのは、

・ヨーカ堂1株に持株会社1.2株割当
・セブンイレブン1株に持株会社1株割当…etc

つまりヨーカ堂を100株保有していると、 新会社のセブン&アイ・ホールディングスの株が120株もらえます。

しかしここで問題が… この日の終値はヨーカ堂3910円に対し、セブンイレブン2905円…それに発行株式数を加味すると 『ヨーカ堂にはかなり不利な条件なのでは?』との声が市場に飛び交います。

まぁ、ブーブー文句を言ったところで覆るものでもないですが… 翌日ヨーカ堂株は500円ほど暴落しました。



<今までの利益はどこに行く?>
一時は暴落しましたが、その後ヨーカ堂の株は4200円ほどまで切り返します。 そして上場廃止時(8/25)には3940円の終値をつけました。

そしてその後、私の証券口座は下記のように変化します(8/31時点)
・参考単価:3730円(=ヨーカ堂買値)
・取得単価:3115円(=ヨーカ堂買値/1.2)
・現状株価:空欄
・損益:空欄

私はこのとき、今までの利益がどっかに消えてしまった感覚に陥りました。 保有を決め込んだ株主にとって、最終的にヨーカ堂の株価がどの値をつけようがあまり関係なかったようです。 ちなみにこのとき割当0.2株分も口座にはまだ反映されていません。

続いてセブン&アイ・ホールディングスの基準値をチェックすると3260円でした。 これに0.2株分を加味すると3912円… 上場廃止時の3940円と比較すると、どうやら損をしています(泣)

このように…上場日前日の気持ちというのはとても不安なものでした。



<口座反映は上場日朝>
上場日の朝になって自分の口座を見てみると、 今までヨーカ堂と表示されてたところにセブン&アイがありました。 株数もバッチリ120株… 実際確認するまでは、『何か手続きが必要なのでは?』 と不安に思っていましたが、 特に手続きはいらないようです。

難しいことは保管振替制度(ほふり)とあわせて理解するのがいいのでしょうが、 面倒くさい話がキライな人は“特に手続きナシ”と覚えておきましょう。

ちなみに今まで株券を見たことない人は、自動的に“ほふり”を利用していると思います。 (つまりほとんどの個人ネット投資家はそうかと)

以上が株式移行の流れです。流れというか、要は何もする必要がないのですが… 保有を決め込んだ投資家はひたすら上場日を待ちましょう。

続いて“株価の動き”について書いときます。





↑ HOME 株式移転(株価の動き) →