■EPSとは
1株当たり利益=EPS
増資のページの中で“1株当たり利益/EPS”という言葉が出てきました。 よくわからなかったのでメモしておきます。
EPS(1株当たり利益)とは、純利益を発行済株式数で割ったものです。 利益に関するものだから、値が大きい方が良い…と単純に思っていましたが、 これでは理解が足りないようです。
というのは。具体的に考えたほうがわかりやすいです。
- トヨタ:EPS=355円
- 日産:EPS=125円
この場合、EPSに着目するとトヨタの方が高いです。 しかしトヨタと日産では1株の値段が違います。 つまり効率の点からみると日産の方が優れているわけです。 このような点を補正するため PERという指標が出てきたのかもしれませんね。
数年経過をチェックしよう
それではEPSは意味無いか? というとそんなことはなく、 やはり企業の伸びを見るには大事な指標となっています。 前々年度、前年度、今期、来期とEPSが順調に伸びているならば株価の伸びも期待できます。
ただしこのとき注意も必要です。
- 1、2年でなく、数年の変化をみること
- 資産売却など特別損失を計上している年もあるので、営業利益(本業のみの損益)の伸びも合わせて見ること
そしてEPS、営業利益が毎年順調に伸びているのに株価が反応していなければ… 期待できる銘柄なのかもしれません。 ただEPSはPERで十分代用できるのではないかと…微妙に意味合いが違うんでしょか。