<増資はうれしくない?>
阪神と村上ファンドの攻防が連日報道されていますね。
この一連の報道の中で、
『増資をすれば村上ファンドの持ち株比率を減らすことができる…云々』
といったものがありました。
『なるほどナ〜』 と思いつつ、阪神の株は持っていないので、
ただなんとなく傍観していたわけですが、
急転直下、本日私の保有銘柄が増資の発表を行いました。
…タスコシステムです。
ここ最近はホド良い上昇をしていたのですが、
増資のことが発表されると株価は急落していきました。
『なんてことをしてくれるんだっ!!』
どうやら既存株主にとって、増資はうれしくないようで(泣)
<増資=1株利益低下?>
増資とは資本金を増やすこと…漠然とそのような思ってましたが、
なぜこれがマイナス要因になってしまうのか?
単純に資本金が増えるならば企業にとってプラスですよね…
このようにイマイチ納得できないので、早速調べてみることにしました。
まず私が考えていたように“プラス要因”にもなるようです。
増資をすれば資本金が増えるし、財務体質も強化されます。
そして調達した資金によって設備投資などを行えば、競争力も強化されます。
このようにうまく生かされると市場の中で期待されれば…株価は上昇していくようです。
また、増資の方法として“公募増資”と“第三者割り当て増資(特定の第三者が引き受ける)”
があるようですが、第三者割り当て増資の場合、その第三者が優良企業だと
市場も好感することもあります。
一方、マイナス要因ですが…これはずばり“1株利益の低下”に尽きるようです。
増資が行われることにより発行株式数が増えるわけですから、
その分1株当たりの利益が薄まります。
のちのち増資をした分だけ利益増加が期待できる…このように思われれば良いですが、
過大増資と判断されると株価は下がっていくわけです。
最近はどうも増資というと“お助け舟”的なニオイがして…
やっぱりマイナス要因のイメージが強いんですかね。
以上、ざっくりではありますが、増資の影響について調べてみました。
<ご参考>
・読売新聞の株式投資入門
・東証:株価変動要因のページ