[1.R点は人為的に操作できる]

 

R点(レーティングポイント)は、能力を測る共通の尺度ということになっている。

 しかし、このR点は、ある程度人為的に操作し、自分の能力以下や以上の点に

することができてしまうのだ。

 なお、以下の行為を実行した場合の結果について、当方は責任を一切負わない。

 (当然のことですが、筆者は以下の行為を一切行なっておりません。念のため)

 

(1)自分の能力以下のR点にする場合

  これは簡単だ。自分の能力を発揮しなければいいのだ。

  とは言っても、故意に投了を繰り返すなどの行為は反則だし、自分の能力を

 故意に発揮しないのも厳密に言えば反則だろうが、巧妙に行なわれた場合、

 それを見破るのはほとんど不可能だろう。

 

(2)自分の能力以上のR点にする場合

 (1)と比較すると難しい。一部には反則技を用いて実現するものも居ると聞く。

 (ダミーのIDを作って自分同士で指し、ダミーを意図的に投了させるなど)

しかし、反則技を使わなくても「将棋倶楽部24」のR点修正方法には大きな欠陥

があるため、それを利用することで実力以上のR点に到達することができてしまう。

その方法は・・・

 「R点が240〜600点上位の相手と指す」

 これだけでいい。

  実は「将棋倶楽部24」のR点修正は、240点〜600点上位が相手のとき

の実際の勝利確率と比較して、得られる点が多すぎるため、これらの場合にR点

加算期待値がプラスになってしまうのだ。

  しかも、実際の確率と等しくなるのは625点上位と対戦したときであるため、

 常に375点上位の相手と対戦するようにすると、本来の実力と比較して

 +250のR点で「落ち着く」ことができる。しかも、3.で述べる通り、R点は

 必然的に本来の実力と比較して±100〜200点変動するものであるため、瞬間

 的には本来の実力+450のR点が得られるのだ。

 

 「客観的な基準」であるはずのR点。

 その実態は、この程度にあやふやなものである。

 

 

[2.につづく]

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