[9.築城と普請]
このゲームは、城を建てたり奪い合ったりするゲームである
したがって「築城」と「普請」はゲーム終盤まで使用する戦略行動であると思われる。
(1)築城
これは足軽衆が城主になる戦略行動である。したがって武将自身の戦略行動ポイント
は必要ない(元々持っていない)。
(1−a)足軽衆→独立勢力
足軽衆が棋界の任意の場所を指定し「築城」を宣言する。
これが成立する条件は次の通り。
・ 足軽衆の軍資金が20以上あること
・ 軍団の城や領地(レベル0の城)でないこと
・ 同じ場所に「築城」を宣言している武将がいないこと
条件を満たしていない場合の「築城」は「失敗」し、軍資金はすべて没収される。
「築城」が「成功」すると、指定した場所に独立勢力としてレベル1の城が出現する。
また、足軽衆の軍資金はすべて没収される。
(1−b)足軽衆→譜代衆
足軽衆が軍団の家臣として「築城」を宣言する。
これは軍団の戦略行動でもあるため、軍団の戦略行動ポイントを1消費する。
これが成立する条件は次の通り。
・ 足軽衆の軍資金が20以上あること
・ 「築城」する場所は軍団所属のレベル1以上の城に隣接していること
また、他の軍団の城や領地でなく、該当軍団の城がすでに建っていないこと
(該当軍団の領地(レベル0の城)であれば問題ない)
・ 武将と軍団の両者が同意していること
・ 軍団の軍資金も20以上あること
・ 軍団の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 軍団の威信値が、同じ場所に「築城」を宣言している武将の所属軍団の威信値
より高いこと
条件を満たしていない場合の「築城」は「失敗」し、軍資金はすべて没収される。
「築城」が「成功」すると、指定した場所に譜代衆としてレベル1の城が出現する。
また、足軽衆の軍資金は10になる。
軍団の軍資金は−10される。
(1−c)一門衆
一門衆は城を複数持てるので、城を増やすことができる
これは一門衆の武将として持っている戦略行動ポイントと、軍団として持っている
戦略行動ポイントの両方を1消費する
これが成立する条件は次の通り。
・ 軍団の軍資金が20以上あること
・ 「築城」する場所は軍団所属のレベル1以上の城に隣接していること
・ 一門衆の戦略行動ポイントが「武将」として1、「軍団」として1以上あること
・ 軍団の威信値が、同じ場所に「築城」を宣言している武将の所属軍団の威信値
より高いこと
条件を満たしていない場合の「築城」は「失敗」し、軍資金は−20される。
「築城」が「成功」すると、指定した場所に一門衆としてレベル1の城が出現する。
軍団の軍資金は−20される。
(2)普請
これは城主(一門衆・譜代衆・外様衆・独立勢力)が城のレベルを1上げる戦略行動
である。一門衆・譜代衆の場合には武将と軍団の戦略行動ポイントをそれぞれ1消費
する。独立勢力の場合には武将の戦略行動ポイントのみ1消費する。また、外様衆の
ばあい、武将の戦略行動ポイントを1消費し、さらに所属勢力を変える場合に軍団の
戦略行動ポイントを1消費する。
(2−a)独立勢力→独立勢力
独立勢力が自分の城のレベルを1上げる。
これが成立する条件は次の通り。
・ 武将の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 武将の軍資金が20×(現在の城のレベル+1)以上あること
・ 他の軍団に「計略」を仕掛けられていないこと
・ 城が「包囲中」でないこと
条件を満たしていない場合の「普請」は「失敗」し、軍資金はすべて没収される。
「普請」が「成功」すると、城のレベルが+1される。
また、軍資金はすべて没収される。
なお、外様衆も所属を変えない場合は同じことになる。したがって軍団の了解を
得ずにレベルを上げることができるが、属している軍団の本城のレベルを超える城
を立てた場合には自動的に独立勢力となるので注意されたい。
また譜代衆であっても、自分でレベルを1つ上げた場合には、以降外様衆となる。
(2−b)独立勢力→外様衆
独立勢力と外様衆は「普請」のとき所属軍団を変更することができる。
これが成立する条件は次の通り。
・ 武将の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 武将の軍資金が20×(現在の城のレベル+1)以上あること
・ 他の軍団に「計略」を仕掛けられていないこと
・ 城が「包囲中」でないこと
・ 武将の城と同じ盤面の飛車や角行の利きに当たっている場所に軍団の城がある
こと(領地ではいけない)
・ 武将と軍団の両者が同意していること
・ 軍団の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 軍団の軍資金が20×(現在の城のレベル+1)+10以上あること
・ 次のターンで武将と対象軍団の所属武将との間で対局が行なえること
条件を満たしていない場合の「普請」は「失敗」し、軍資金はすべて没収される。
条件を満たしていると「使者」が派遣される(一種の「外交」)。次のターンで
対象武将同士の対局が行なわれた時点で「普請」が成功する。なお、対局は「お手
合わせ」で行なわれ、戦費(+10)は軍団側が負担する。
(対局が行なわれるには、武将のレベルの差が±1以内でなければならない)
「普請」が「成功」すると、城のレベルが+1され、軍団の外様衆となる。
また、武将の軍資金はすべて没収される。軍団の軍資金は−10される。
(2−c)譜代衆
譜代衆は「普請」のとき軍資金を献上し、軍団に貢献することができる。
また、独立勢力と外様衆も「普請」のとき譜代衆となることができる。
これが成立する条件は次の通り。
・ 武将の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 武将の軍資金が20×(現在の城のレベル+1)以上あること
・ 他の軍団に「計略」を仕掛けられていないこと
・ 城が「包囲中」でないこと
・ 武将の城と隣接する場所に軍団の城があること(領地ではいけない)
・ 武将と軍団の両者が同意していること
・ 軍団の戦略行動ポイントが1以上あること
・ 軍団の軍資金も20×(現在の城のレベル+1)以上あること
条件を満たしていない場合の「普請」は「失敗」し、軍資金はすべて没収される。
「普請」が「成功」すると、城のレベルが+1され、軍団の譜代衆となる。
また、軍資金は10×(現在の城のレベル)になる。
譜代衆がレベルを1つ上げた場合、軍団の軍資金は−10×(現在の城のレベル)
されるが、超過分があった場合は、その後軍資金の超過分の半分(※)が軍団の軍資
金に加算される。(※(軍資金−20×城のレベル)/2)
(2−d)一門衆
一門衆は自分の城のレベルを+1することができる。
これが成立する条件は次の通り。
・ 一門衆の武将としての戦略行動ポイントが1、軍団としての戦略行動ポイント
が1以上あること
・ 軍団の軍資金が20×(現在の城のレベル+1)以上あること
・ 他の軍団に「計略」を仕掛けられていないこと
・ 城が「包囲中」でないこと
条件を満たしていない場合の「普請」は「失敗」し、軍資金は−20×(現在の
城のレベル+1)される。
「普請」が「成功」すると、城のレベルが+1される。
また、軍資金は−20×(城のレベル)される。
なお、一門衆の普請のときのみ実行できる特殊な戦略行動もあるので後述する。
城のレベルを上げると一時的に軍資金を消費するが、保持さえして居ればそれを補って
余りある軍資金が手に入るうえ、合戦で奪われにくくなるため、普請を行なうことは重要
である。