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フナムシ捕獲器
夏の季節、防波堤やテトラに群れている’フナムシ’。
これが魚のエサとして抜群の効果を示すことがあります。
ところが素手で捕まえようとしても、逃げ足が速くて上手くいきません。
場所によっては不安定な姿勢で捕まえなければならない場合もあって、怪我をすることさえあります。
そこで、安全で簡単に捕まえる道具(図1)を作りました。
適用したアイデアは、下記の3点。
● ペットボトルのような表面がツルツルした容器にフナムシを入れると、滑って逃げ出せない。
● フナムシにネットを被せると、網目をくぐって逃げ出そうとする習性がある。
● 被せるネットを凸状に張ることにより、テトラのように曲面になった場所へ用いると、スキマを防ぐことが出来る。
更に、被せた時、ネットがクッションになって、フナムシを傷つけない。
工作は簡単です。以下、紹介します。
(1) 準備する物(5種類)と加工方法
@ 風呂掃除用の柄付きスポンジ
(100円ショップにて購入)
先端のスポンジを剥ぎ取って、そこにペットボトルAの飲み口が通る穴を開ける。
穴の開け方は、太めの針金をガスで真っ赤に焼いて、大まかな穴を開ける。
次にナイフまたはヤスリを使って、飲み口がキッチリと通る穴に仕上げる。
(以降の説明では、これを’柄’と表わす。)
A ペットボトル容器
上部(すぼまっている箇所が平行になり、約10cm進めたところ)をナイフまたはハサミで切り取る。
切断エッジで怪我をしないよう、切口に絶縁テープDを巻いて保護する。
(以降の説明では、これを’ボトル上部’と表わす。)
B マヨネーズ容器のキャップ
サイズに大小があるので、大きめのキャップを準備する。
その内側(小さな突起状の穴がついている仕切り)を、ナイフで切り取る。
C 玉網のネット(ナイロン製)
(新しいものはモッタイナイので、)使い古しのものを用意する。
D ビニールテープ
(2) 組み立て方法
1. まず、柄@の穴にボトル上部Aを差込み、その飲み口にマヨネーズキャップBをネジ込む。
ネジが合わない場合は、飲み口にビニールテープDを巻いて、
キャップBが抜けないようにシッカリとネジ込むようにすること。
右利きの人ならば、柄@を右手に持って逆さにした時(図1右上図参照)、
キャップBの明け口が手前になるようにネジ込むと、操作がやり易い(詳細は後述)。
2. 次は、ボトル上部AにネットCを被せて、ビニールテープDを巻いて止める。
ネットDは膨らみ加減(凸状:図1矢視参照)すること。
ネットDのメッシュが粗いようであれば、ネットDを2枚重ねにすると良い。
ビニールテープDで巻いた後は、ハサミで切り取って、切り口のバリを被うように、
再度、ビニールテープDを巻く。
これで、組み立て完了。
(3) 使い方
1. 柄@を持って、フナムシめがけてネットC面を被せる。この時、キャップBは閉じておくこと。
2. (フナムシはネットCのスキマから中へ入り込むので、この時を見計らって)
ネット面Cが上向きになるように、柄@を持ち替える。
(フナムシが入り込んだ様子は、ボトル上部@が透明なので見える。)
(ネット面Cを上向きにすると、入り込んだフナムシは、ボトル上部@からは滑って出られない。)
3. ネット面Cを上向きにしたまま、柄@を持った手を先端へずらして(図1右上図参照)、キャップBを親指で開けて、
ボトル上部@内のフナムシを別途に用意した容器(図2参照)に移す。
図2は、ペットボトル利用して作ったフナムシ容器です。フナムシは、この容器から出れません。
滑るからです。
作り方は簡単。ボトル上部@を切り取った後の下部を利用します。
切り口は怪我をしないように、ビニールテープDを巻いて保護します。
フックは、針金ハンガーを曲げて作ります。
この時の注意点は、フック状に成型した針金ハンガーを
ボトル下部の内面から外側へ突き出し、底近くで外側から内面へ突き通して固定することです。
理由は、フナムシが針金ハンガーを登って外へ逃げないようにするためです。
以上で説明を終わります。フナムシが捕まえられる釣り場へ通う時は、エサ代も不要です。
釣り場に着いたら、まずは10数匹を捕らえてから釣りを始めるようにします。
その時、自分の周りに少しコマセをバラ撒いておくと、後はフナムシが寄って来ますので、
時々、この道具を居ながらの姿勢で使い、フナムシを捕らえて補充します。
大変に楽チンで、安上がりですヨ。
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