バラマンディフィッシング(台湾・高雄)     2007.09.22-25
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        7/23 (釣行1日目)
 アジアのフィールドを探していて、台湾に狙いを絞った。地図だけではなく、
 台湾にラテス属の魚がいると知った私は台湾での釣りの紹介をされている
 照さんにアクセスしてみた。照さんはかなり釣りが好きで、台湾南部の
 スタイルに精通しているのが、メールを介してよくわかった。
 しばらく続いた具体的なやりとりが楽しい。
 
  そうこの時点で釣りは始まっているのだ。
 
 この季節は厳しいが、可能性はあるとのこと。
 高知では、秋になるにつれて、アカメの可能性は下がる。しかし、まだ
 ギリギリ9月中はイケる。沖縄より南にある国。ワタシは賭けてみた。
 
 22日晩に、高雄(カオシャン)に到着。六合夜市で腹ごしらえし、就寝。
 翌朝4:00のホテルを北に出発。台南の平野を流れる河川河口に着いたのは
 6:00くらい。河川の幅は100Mくらい。雰囲気は良好。テトラの縁と、
 河川中央のミオ筋がポイントとのこと。連日の雨で、ゴミと濁りはけっこうある。
 
 台湾は入り江状に比較的水深が深く流入する河川がすくないようで、
 岸からの陸っぱりがメインスタイルとなる。生息域もかなり海に近く、
 上流域まで遡上しないようだ。
 オーストラリアのバラよりは、アカメ釣りのスタイルに似ている。
 
 テトラ周辺は、サギが沢山水辺を狙い、ちらほらいるベイトがタマにボイルしている。
 大小、トップ・表層・ミドルとルアーを変え、アクションを変え、ひらすら叩きまくる。
 だが、魚信はない。3時間ほどして、次のポイントへゆくこととした。
 
 「ベイト、潮、水温が左右する」照さんの持論だ。
 
 ベイトがいるときはもっといるのだという。次にきたのは港湾部。
 大きさは小さいが浦戸湾、浜名湖のような汽水の潟が多い。
 しかし、雰囲気は悪い。バラは上げ潮とともに、ベイトを追い、河川に登るとのこと。
 夕方下げ→上げにベイトが多い高雄周辺の河川を攻めることとした。
 
 雨が強くなってきた。海面で昼間暖められた水蒸気が、夕方にスコール状に
 打ち付ける中、テトラ沿いを攻める。しかし魚信はない。
 10M程度移動したテトラとドシャローに囲まれるスロープを攻める。
 朝の河川に比べれば、ベイトが多いが、それでも少ないようだ。
 数時間ひたすら投げ続けるが、完全に敗走感が漂う。
 
  しかし、あきらめない。
 
 脳は麻痺していても、少しづつ変わる川の変化に、体が私が考えるベストを尽くす。
 あるかないかわからないワンチャンスに賭けて。
 
 周りが漆黒に包まれだしたころ「ベイトが増えた。」照さんが言う。
 しばらく投げるがやはり魚信はない。
 
 そのとき、活性高く増えたベイトが急に静まった。。。
 ドシャローのテトラをギリギリでスルーさせ、スロープにsasuke120を通し、
 さっきまでベイトまで回っていたスロープを横切り、ピックアップする寸前。
 
 ロッドから50cmしか糸がでていない足元で、バラの大きな口を開け、
 真下からsasukeに襲いかかった。
 
  「でたー、バラだ! バラがでたー!!」
 
 離れていた照さんが飛んできた。私はそのままスロープにズリ上げた。
 「はっ、はっはっはーっ。ははは、ははは。」
 ボクも照さんも、言葉にならないまま、ハンドシェイクを交わした。
 
 全力を尽くして、たった。。。たった一度のワンチャンス。何度でも言おう。
 
  「これだから。。。釣りはやめられない。」
 
 
 

    
台湾南部の河川 ― ワイルドバラマンディ
 バラマンディの北限と思われる台湾南部。
 
 南部の河川は入り江状に流入するオーストラリアなどの
 河川とは異なり、仁淀川、相模川のような比較的浅い
 水深のままサーフに注ぐ河川が多い。
 
 スズキ、大陸スズキの類は台湾では北部にのみ生息するという。
 台湾のラテス属はバラマンディ一種のようで、この魚体もバラであった。
 黒がかった銀色の魚体。ヒレを見ない限り、アカメと見分けがつかない。
 深い深い真紅の眼が闇に光るのであった。

























 
       
フィールド : 台湾・高雄の郊外河川

日付    : 2007.09.23 4:00〜19:00

ガイド   : 台湾怪魚釣遊記 照さん

タックル  : sarfster 86ML × セルテート2500 × PE30lb・リーダ50lb

ルアー   : ima sasuke 120 (コットンキャンディー)

釣果    : ワイルド・バラマンディ(48cm)×1

 

        9/24 (釣行2日目)  
 2日目の9/24は、朝、管理釣り場にきた。
 昨日の状況から、朝の可能性は薄いと踏んだ。
 
 当初、管理釣り場にくるつもりは微塵もなかったのだが、
 せっかく台湾にきたのだから、時間を楽しもうと思った。
 照さんと議論し、午前中、管理釣り場に行った後、昨日は
 いかなかった各所の河川を視察し、夕方、潮のよいタイミングで
 ネイティブを狙う作戦とした。
 
 そんな管理釣り場。隠しダマだそうだ(^^)
 まず、そうそう、照さんがキャスト。1投目からHIT。
 今日初めてということで活性が高い。
 ワタシも、まずsasuke120をキャスト。HIT!!
 40cmくらいだが、やはりバラはよいファイトをする。
 
 いろんなパターンを試してみたく、imapopkeyを投入。
 軽快なアクションをさせると飛び出してきた。トップも好反応♪
 しかし、タイにて試したFEEDポッパーには無反応。あれだけ好反応だった
 ハルシコも無反応。かなりON/OFFにギャップがある。
 
 「もっとスローじゃないと、大型は喰いませんよ。」
 
 照さんに指摘を受ける。たしかに40〜50cmのサイズばかりだ。
 しかし、オーストラリアではトゥイッチが基本。何より、ロジカルに
 自分で納得できない限り、試してみないと納得しない性分。
 X-Rapをトゥイッチ&ジャーク。おおっ、ストップする瞬間にガンッとくる。
 
 その後は、スローだろうが、アクション入れようが、サイズアップは
 かないませんでしたが、きっとこの経験は後の釣りで、モチベーションを
 保つ、柱の一本になるのだろう。
 
 照さん。昔はやんちゃな武勇伝をたくさん持っている方なのに、
 気遣いが細やかで、こちらの希望も真摯に対応してくれるよい方だ。
 そんな照さんから、オリジナルのハンドメイドルアーをもらった。
 さすが、記念写真用に本日最大級のバラGETできました♪

 
    。。。あとちょっとだけ続く。
 
 
 
 

    

高雄の管理釣り場―釣堀バラマンディ
高雄(Kaohsiung)周辺の海沿岸には、
魚介類の養殖池が無数にあり、バラを初め、
多種の魚の釣堀も存在する。コンディションは
管理者の方針に変わることはどの地でも同じようだ。

飼われているバラは、色が淡く、目の色が
グリーン−イエローとタイでみたものと
酷似しているのが印象的だった。







      フィールド : 高雄周辺の管理釣り場

日付    : 2007.09.24  07:00〜11:00 (管理釣り場)
                                 15:00〜18:00 (自然河川河口)

ガイド・タックル: 同じ

ルアー   : komomo、sasuke90/120、B-太、imapopkey、Nabarone、
             HoneyTrap、TKLM120、CERA・ZION/Zephyr、X-rap、レアフォース、
             SEA DRIVE、EG・SLEDGE-7、悟空、照さん製ハンドメイド

釣果    : バラマンディ(30〜55cm)×30。。。数えられない。



Hit Lure's (2日目)
ima sasuke120 ima popkey ima×DUO Nabarone ima sasuke90
(Takejet original-color)

  
ima B-太 Rapara X-Rap EG SLAGE-7
 写真はテラピア(^^;)
照さん製ハンドメイド


あとはまた後ほど。。。