2011.09.04-10
マーチソンフォールズ・ナイルパーチフィッシング
大勢のツアーでワイワイとなんてのはあまり興味がない。
どうせなら人が行ったことがないところに自ら探して行きたい。
"ナイル"の名を冠するこの魚の生息域を航空地図を手に、
同時にアフリカらしい場所、ゲームが成立する場所を探し、
釣り以外にもいろんなことを調べた。
決めたその地は。
ナイル川の源流。ビクトリア湖から始まるホワイト・ナイル。
そのナイル川が6mの幅まで狭まり、アルバート湖に落下する滝。
"マーチソン・フォールズ"
その流速・流量は凄まじく、ナチュラルウォーターで、それは
もはやヒラスズキをするかの様な磯と変わりない。
この流速のなか100kg近いというナイルパーチが潜むことができるのか。
日程はシビアだった。
ドバイ経由のエミュレーツ。10時間+8時間のフライト。
そしてエンテベ空港から首都カンパラが1時間半。
そこからマーチソンフォールズ国立公園まで陸路6時間。
6日間かけて、釣行できるのはなんと1日半。
初めての土地で、初見の魚。習性もわからず、選べない気候条件のなか、
釣りをされる方には、パターンをつかみ目的を達成するためには
あまりに短い期間であることがわかるだろう。
|
 |
初日、首都エンテベより移動し、広大な国立公園に入った。
いきなりサルやらカバやらゾウやら野生動物のオンパレードだ。
キレイなリゾートロッジのランチなんて半分だけかきこんで釣りに出た。
疾走するアルミボートの上で、ガイドと戦略について話す。
30センチもあるを自ら釣りエサとするライブベイトと
ルアーでのキャスティングで、緩やかな湖畔と激流の滝壺周辺を
ラン&ウェイト&ガンする。
湖畔は辛抱の釣りだった。かなり美味しいポイントが連続しているのに
ルアーへの反応は全くないのだ。湖畔のスタイルは巨大魚を狙うため
ライブベイトがメインのスタイル&戦略と、キャスティングゲームとは
相性が悪いも大きい。
ガイドと話し、ルアーキャスティングの割合を上げる。そして。。。
恋焦がれた滝壺へ向かう。
ボートでいける最上流まで行き、湖岸につける。
両岸は崖がそそり立つ。滝壺へはアップダウンの激しいブッシュや森を進む。
アフリカ眠り病を持つツェツェバエがたかり、枝をかき分け、
時には生い茂る背丈もある草をこぎわけ、ロープ代わりにして、
道なき崖を11フィートのロッドを持ちながらおりた。
場所によっては20〜30分かかったと思う。そうこうして着いた川辺は
圧巻だった。
|
 |
究極のバックウォーターフィッシングだ。
渓流釣りはボクも好きだ。ルアーを選び、激流からヨレへ流す。
ピックアップ寸前。。。
でたぁぁぁ! ありえないでかさが、あの猛烈なアタックと印象を残して
フッキングには至らなかった。
わかっていたことだが、繊細な日本製のルアーたちに強靭なフックと
リーダーをつけて、この激流を泳いでくれるモノがあまりに少ないことが
なにか情けない。
しかし、選択肢が少ないルアーを回し、レンジ/アクションを変えても反応がでない。
時間はあまりに少ない。ガイドが移動すると言う。
ボクは5分くれと言った。
どうしてもこの場でやりたいことがあった。
アロウズ・レアをセットし、流芯にキャスト。ドリフトさせながら、
プールと急流の境をトレースし、足元の崖淵で8の字そして、
縦に20cm程度のフォール&ショートポンピング。。。。。。
バクンッ!!
目の前で引ったくり、強烈に走りだした。
緊張した顔に最高に変な笑いをしていた。
1日半の釣果は
ライブベイト :パーチ2匹、キャットフィッシュ1匹
ルアー・キャスティング:パーチ2匹
ガイド(ルアー) :パーチ3匹
わたしの最大魚は21kg/128cm
大きさなんて半分はもはやどうでもよかった。
野生動物あるれる広大な土地にこんな釣りができたんだから。
|

- Data -
フィールド:Nile River / Murchison Falls
アレンジ :Greenleaf Tourist Club
タックル :Wild Breaker WB113R / ソルティガ4500
ルアー :アロウズ・レア / ラパラ・マグナムF / スーパーシャッドラップ
ライン :ヨツアミ・ウルトラキャストマン#6+リーダ100lb
|