2003年5月8日(木)〜5月19日(月

白石齊展
2003年5月8日(木)〜5月19日(月)
11:00am>7:00pm(最終日5:00pmまで)
アートガーデン ギャラリー I



            250個の陶のオブジェ 5.5メートル
青と白の気配
陶製のオブジェがおよそ250枚、連なって天井から流れる。長さ5.5m。
それは白い空間の四ヶ所に配置され、1000枚を超える青と白のオブジェがひるがえりながら、光に揺れ、風を誘う。空と海の断片がさざめきあうような、必見のアートシーンである。

これまで、白石氏の大作は建築とともにあったというだけではない。それは緑の木々や冷たい雨、すぎていく人の群れ、そんな周辺の気配さえ作品の中に取りこんでしまう、氏独特の世界でもある。

この度は大作だけではなく、花生けや器など日常に続く作品、そして版画など、白石氏を多角的にとらえた個展でもある。さまざまな切り口を持つ氏の、魅力あふれる世界をお楽しみください。
                          
             (長尾邦加)



略歴
1963 <生活空間の中の焼き物展>を契機に、多くの建築家との共同制作をするようになる。この頃の代表作、津山文化センター。
1967 日本最初の超高層霞ヶ関三井ビルの建築にたずさわり、協力美術家としてプラザを制作。当時、社会的に<建築と美術の統合>が叫ばれており、美術家の視点から「建築と窯業」の新しいジャンルを開き、そのパイオニアとなる。
1970年代 札幌市庁舎、神奈川県相鉄ジョイナス、地下鉄西武線池袋コンコース、日野市庁舎、埼玉県立文化民俗博物館、群馬県大泉町スポーツ公園など、多くのパブリックスペースアートを制作。
1980年代 札幌後楽園ホテル、神奈川県テクノウエイブ、名古屋アクトグランピア南山館などに、アートディレクター兼製作者として参加。
1990年代 多摩パルテノン、東京府中競馬場、東京ドームホテル、東京宝塚劇場などに作品。
1994 岡山に移る。瀬戸内スポーツ公園のモニュメント、永瀬清子詩碑、アートガーデン等を手がける。
その他 都市・建築の環境美術のほか、全国各地で多数の個展、グループ展、アートイベントなど、さまざまな活動を続けている。