2003年5月29日(木)〜6月9日(月)


小林照尚個展
2003年5月29日(木)〜6月9日(月)
11:00am― 7:00pm(最終日は4:00pmまで)
アートガーデン ギャラリーI






寄り添う石
どの石にも、柔らかな表情が浮かぶ。力に満ちたモニュメントにも、一見荒々しい作品にも、包みこむ布のような柔らかさがある。そこには、彫りだすというより、すべてを石の内に閉じこめていくような不思議さえ感じられる。小林作品の大きな魅力の一つである。

全国二十数ヶ所に小林氏の作品は設置されており、どの作品にも共通しているのは、作品が単なる作品として決して孤立することなく、周辺の風景に寄り添っていることである。まるで百年も前からそこにあったかのような、胸の痛む懐かしさと遠い夢に満ちている。日常から遠い存在になりがちな彫刻を、身近に感じさせてくれる作品群である。

万成石、大理石、ブロンズ他、そして具象から抽象まで、これまでの小林氏の軌跡を心ゆくまでご覧下さい。岡山初の個展。   (長尾 邦加)




略 歴
1959 広島県神石郡三和町生
1983 岡山大学大学院教育研究科美術教育専攻修了 イタリアに留学(カラーラ美術学校彫刻科)
1985 立体ナウ・岡山展(以降5回) 岡山県現代彫刻選抜展 汎瀬戸内現代美術展(以降4回)
1989 個展(東京 以降4回)
1990 現代日本木刻フェスティバル入選(92) 「岡山の美術・現代作家の眼」展
1991 東京都足立区野外彫刻コンクール入賞 「芸・標本」展企画出品 ふくやまアートプロジェクト具象彫刻展
1992 かさおか石彫シンポジウムコンクール入賞
1993 第7回神戸具象彫刻大賞展読売賞 神戸市民賞受賞 '93日向現代彫刻展日向市民大賞受賞

1994 新潟市野外彫刻展入選 彫刻公募in能生入選
1996 ニューヨーク市でNEXT ONE展開催(以降ミラノ・東京・バルセロナ)
1997 岡山市文化奨励賞受賞
1998 仙台市彫刻のあるまちづくり事業「子供の領分:夢見る時代」を設置
1999 二人展・東京(片岡幸夫・小林照尚)
2000 Asian Art Now 2000出品(ラスベガス美術館)
その他、作品(モニュメント)設置場所 全国二十数ヶ所。
現在 中国デザイン専門学校校長 造形作家